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【慣用句】「二足の草鞋を履く」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「二足の草鞋を履く」について解説する。

端的に言えば「二足の草鞋を履く」の意味は「両立の難しい二つの仕事を掛け持ちすること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で5年間のライター経験を持つEastflowerを呼んだ。一緒に「二足の草鞋を履く」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/eastflower

語学好きで英語、中国語が得意な5年目のライター。今回の「二足の草鞋を履く」は最近ではあまり珍しいことでもなくなってきている状態ですが、もともとは肯定的な意味では使われていませんでした。この言葉の起源を含めて、どんな場面で使えるのかを解説していきましょう。

「二足の草鞋を履く」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「二足の草鞋を履く」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「二足の草鞋を履く」の意味は?

二足の草鞋を履く」には、次のような意味があります。

(二足の草鞋は同時にははけないところから) 同一人が両立しにくいような二種の職業や役務を兼ねること。特に、ばくち打ちが捕吏を兼ねること。

※落語・三人旅(1894)〈禽語楼小さん〉「二足の草鞋(ワラジ)は穿けねへちふ譬の通りで適(た)まにお泊りになりましたお客様にも御粗末の無へやうに」

出典:日本国語大辞典(精選版) 「二足の草鞋を履く」

辞書で説明されている通り、同時に二足の草鞋は履くことができません。そこから発展して「二足の草鞋を履く」は、本来両立して行うことの難しい二つの仕事を掛け持ちするという意味で使われるようになりました。

江戸時代に入り、町人の活動が活発になると「草鞋」(わらじ)「草履」(ぞうり)「下駄」(げた)足袋(たび)は庶民の履物として広く普及していくことになったのです。

それでは、どちらも最初の文字として「草」がついている「草鞋(わらじ)」と「草履(ぞうり)」はどのように違うのでしょうか?「わらじ」は素材がワラで作られたもので、足をひもで縛りつけて履くのに対して、「ぞうり」の方は、ビーチサンダルのように草履にあらかじめついているひもに指をはさみこんで履くタイプのもののことをいいます。

「二足の草鞋を履く」の語源は?

次に「二足の草鞋を履く」の語源を確認しておきましょう。

「二足の草鞋を履く」(にそくのわらじをはく)とは、江戸時代、博打打ち(ばくちうち)が博打(ばくち)を取り締まる側の十手持ち(じゅってもち)を兼ねていたという話がもとになったと伝えられています。博打打ちとは現在でいうギャンブラーのことで、江戸町内では合法でない賭場(とば)が開かれていました。賭場とは賭け事を行う会員制のギャンブル場のことです。町のしかるべきところに営業を届け出ていない賭場やそこで遊ぶ博打打ちたちは奉行所(ぶぎょうしょ)の管理対象になっていたのですね。博打(ばくちうち)が十手持ち(現在のお巡りさんの)業務を兼務することは、本来両立しえない二つの仕事をした人がいたということです。

合法でないギャンブルのメンバーになっている人が、一方で取り締まるべき警察官になることはをふたつ持っていることになります。このように目的が相反していて両立できない職業の掛け持ちをしている人のことを「二足の草鞋を履く」と表現するようになったのです。

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