「冷たい戦争」の使い方・例文
「冷たい戦争」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.「冷たい戦争」状態の世界では、東西両陣営が、お互いのグループによる経済的な協力体制、軍事的な同盟協定を結んでいきました。この双方の対立の根の深さは誰の目からも明らかでした。
2.「冷たい戦争」の状態にあった世界は旧ソ連が原爆実験に成功したことにより、以降東西の核兵器やミサイルの軍事開発競争はより激しくなっていきました。
3.中国の技術面、経済面での発展は目覚ましく、ハイテク部門でも多くの特許を獲得するようにもなっている。アメリカと旧ソビエト間の「冷たい戦争」は終わったが、今後、米中間で新しい「冷たい戦争」に発展するのではないかと危惧している人々も多い。
冷たい戦争は、第二次世界大戦後を象徴する世界情勢だったのです。
「コールド・ウォー」
「コールド・ウォー」は、「冷戦」や「冷たい戦争」という言葉が使われるようになったもともとの原語で、アルファベットでは、「Cold War」になります。「Cold War」の「Cold」(コールド)は「冷たい」という意味であり、「War」(ウォー)は「戦争」の意味です。アメリカのジャーナリストがその著書の中で使ったのが最初と言われていますが、「コールド・ウォー」は世界中で使われている言葉であり、この言葉を聞いたら、相手が米ソが対立していた20世紀の中ごろから1990年代末までの世界の状況のことを言っているのだと考えればよいでしょう。
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