端的に言えば「取るに足らない」の意味は「価値がない」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「取るに足らない」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
#1 「取るに足らない」の意味や使い方のまとめ
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それでは早速「取るに足らない」の意味や使い方を見ていきましょう。この慣用句には、いったいどのような意味があるのでしょうか。
「取るに足らない」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「取るに足らない」には、次のような意味があります。
取り上げるだけの価値はない。つまらない。取るに足らぬ。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「取るに足らない」
「取るに足らない」の意味は、端的に言えば「無価値」です。では、どうしてこの慣用句がそのような意味を表すようになったのでしょうか。
まず「取るに」の部分を「取り上げるには」と置き換えてみましょう。そして、次に「足らない」は「不足している」と置き換えます。
さらに、ここへ「価値が」という主語を足して考えるのがポイントです。つまり、全体としては「(特別に)取り上げるには価値が不足している」と考えることができます。
さらに言い換えれば、「取り上げるほどの価値が存在しない」となり、これが「無価値」や「つまらない」という意味につながっていくのです。
「取るに足らない」の使い方・例文
「取るに足らない」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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