3分で簡単にわかる!「錬金術」とは?錬金術師がもたらした成果も元塾講師がわかりやすく解説
今回は錬金術の歴史と現実的な可否について化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していきます。
ライター/Ayumi
理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。
1.錬金術とは
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みなさんは「錬金術(れんきんじゅつ)」や「錬金術師」にどんなイメージを持っていますか?有名な漫画のタイトルにもなっているので、言葉だけは聞いたことがあるという人も多いでしょう。魔術的なイメージを持っているかもしれませんが、今回解説するテーマは「科学技術をもって卑金属から貴金属を精錬しようとする試みについて」です。
1-1.なぜ人々は錬金術を試みるのか
まず、卑金属というものは容易に酸化してしまう金属を指します。つまりさびやすい金属、銅や鉄のことですね。私たちの生活の中では、複数の金属を組み合わせて加工した合金としてよく使われています。
一方で金やプラチナ(白金)、銀のようなものはさびにくく、結婚指輪のような直接肌に触れる(水に濡れやすく皮脂で汚れやすい=本来であればさびやすいはずの)アクセサリーにも用いられていますね。卑金属は貴金属に比べて安価であり、希少価値はそれほどないでしょう。そこで考えられたのが錬金術です。
「比較的安価で豊富に存在する材料金属から金が作れたら…。」一生お金に困らず暮らしていけそうですよね。
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