化学

5分でわかる「錬金術」その歴史は?本当に可能なの?元塾講師がわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は金を生み出す「錬金術」について勉強していこう。

別の何かを使って金が作れたら…。一度はこんなことを考えたことのあるやつもいるんじゃないか?

今回は錬金術の歴史と現実的な可否について化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

Ayumi05

ライター/Ayumi

理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。

1.錬金術とは

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みなさんは「錬金術(れんきんじゅつ)」「錬金術師」にどんなイメージを持っていますか?有名な漫画のタイトルにもなっているので、言葉だけは聞いたことがあるという人も多いでしょう。魔術的なイメージを持っているかもしれませんが、今回解説するテーマは「科学技術をもって卑金属から貴金属を精錬しようとする試みについて」です。

1-1.なぜ人々は錬金術を試みるのか

まず、卑金属というものは容易に酸化してしまう金属を指します。つまりさびやすい金属、銅や鉄のことですね。私たちの生活の中では、複数の金属を組み合わせて加工した合金としてよく使われています。一方で金やプラチナ(白金)、銀のようなものはさびにくく、結婚指輪のような直接肌に触れる(水に濡れやすく皮脂で汚れやすい=本来であればさびやすいはずの)アクセサリーにも用いられていますね。卑金属は貴金属に比べて安価であり、希少価値はそれほどないでしょう。そこで考えられたのが錬金術です。

「比較的安価で豊富に存在する材料金属から金が作れたら…。」一生お金に困らず暮らしていけそうですよね。

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実際にそんなことができたらどれだけいいか。夢のある試みだよな!

1-2.錬金術の歴史

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錬金術の歴史は古く、紀元前の古代ギリシアや古代エジプトまでさかのぼります。こういった研究と実験の記録は各地に残っていて、その中には「金に別の金属を加えることで金を増量させる方法」などもありました。もちろんこの方法には何の根拠もなく、生成物が本物の金であることの証拠はありません。もしかしたら当時の人々はこれが本物の金になったと本気で思っていた人もいるかもしれませんが、このように記された錬金術はニセモノだったと言わざるを得ませんでした。

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昔の技術をバカにすることはできないが、記録として残された錬金術は残念ながらどれも失敗に終わったんだ。

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