
「地水火風」の対義語は?
次に、「地水火風」の対義語についての説明です。「地水火風」と考え方が違うものや「地水火風」が崩れた状態などの対義語について詳しく見ていきましょう。
「色即是空」
「地水火風」の対義語には、「色即是空(しきそくぜくう)」があります。意味は、現世に存在するあらゆる事物や現象は実体ではなく無であるということです。「色」はこの世にあるすべての事物や現象のこと、「即是」はすなわち、「空」は何もなくむなしいことや実体がなく空無であることを表します。
「色即是空」は実際の有無とは別に、すべてのものを無とするという考え方です。また、現代は所定の金額を支払って購入したり、クリックひとつで注文すれば商品が発送される時代となっていますが、世間の欲望は全て無意味であるというときにも使われることもあります。
「四百四病」
もう一つの対義語には、「四百四病(しひゃくしびょう)」があります。人がかかる病気のすべてのことという意味です。仏教語であり、人体を構成する地、水、火、風の四元素が変調をきたしたりバランスが崩れた結果、それぞれ百一の病気を生ずるとされています。
物質を構成するものとしての「地水火風」に対して、そのバランスが崩れた状態を表すのが「四百四病」ということです。
「地水火風」の英訳は?

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最後に、「地水火風」の英訳についての説明です。「地水火風」の意味が伝わりやすい英語表現を紹介していきますので、一緒に見ていきましょう。
「the four elements composing the universe」
「地水火風」の英訳には、「the four elements composing the universe」があります。直訳すると「世界を構成する四要素」です。具体的な要素の表現を加味して言うなら、さらに「consisting of earth, water, fire and wind(地、水、火、風から成る)」を付け加えるといいですね。
四要素を表す表現方法はほかにもありますが、必要に応じて「地水火風」を表す単語を加えるとわかりやすくなります。
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