

端的に言えば「奮励努力」の意味は「全力で取り組む」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んだ。一緒に「奮励努力」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二
「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「奮励努力」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「奮励努力」を構成する言葉には、次のような意味があります。
気力をふるいおこして励むこと。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「奮励」
心をこめて事にあたること。骨を折って事の実行につとめること。つとめはげむこと。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「努力」
「奮励努力」を構成する熟語のうち、「奮励」と「努力」に分けて考えていきます。まずは、「奮励」に着目してみましょう。
「奮(ふる)う」とは、気力を盛り上げていくことをいいます。一方、「励(はげ)む」の意味は、熱心につとめることです。
今風の言葉で言えば「テンションを上げて頑張る」といったところでしょう。一方の「努力」の方はどうでしょうか。
こちらには、心をこめて事にあたるという意味があります。これらをすべてつなぎ合わせると、「奮励努力」という意味が見えてきますよね。
そう、この四字熟語には「気力を起こし熱心に心をこめて実行する」という意味があるのです。
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