この記事では「奮励努力(ふんれいどりょく)」について解説する。

端的に言えば「奮励努力」の意味は「全力で取り組む」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「奮励努力」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく

現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

#1 「奮励努力」の意味や使い方のまとめ

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それでは早速「奮励努力」の意味や使い方を見ていきましょう。

「奮励努力」の意味は?

まずは、国語辞典での定義から。「奮励努力」を構成する言葉には、次のような意味があります。

気力をふるいおこして励むこと。

出典:大辞林 第三版(三省堂)「奮励」

心をこめて事にあたること。骨を折って事の実行につとめること。つとめはげむこと。

出典:大辞林 第三版(三省堂)「努力」

「奮励努力」を構成する熟語のうち、「奮励」と「努力」に分けて考えていきます。まずは、「奮励」に着目してみましょう。

「奮(ふる)う」とは、気力を盛り上げていくことをいいます。一方、「励(はげ)む」の意味は、熱心につとめることです。

今風の言葉で言えば「テンションを上げて頑張る」といったところでしょう。一方の「努力」の方はどうでしょうか。

こちらには、心をこめて事にあたるという意味があります。これらをすべてつなぎ合わせると、「奮励努力」という意味が見えてきますよね。

そう、この四字熟語には「気力を起こし熱心に心をこめて実行する」という意味があるのです。

\次のページで「「奮励努力」の使い方・例文」を解説!/

「奮励努力」の使い方・例文

「奮励努力」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

来るべき大学受験での成功を収めるべく、わが塾生には英語に関して特別に奮励努力していただきたい。

単語や漢字の暗記に奮励努力した結果、あなたがたは見事に第一志望校に合格を果たすことができたのだ。

製造業において工程数をひとつでも減らすために奮励努力するのは、至極当然のことだともいえよう。

もしも、「奮励努力」の意味が分からなくなっても心配はいりません。なぜならば、後半部を占める「努力」の意味だけでも大まかな意味は通じてしまうからです。

「努力」という意味だけならば、さすがに多くの人々が理解できるのではないでしょうか。前半部の「奮励」は、たしかに普段はあまり使わない難しい表現なのかもしれません。

しかしながら、こちらも「奮」の「ふるう」という読み方と意味を押さえておくだけで、さまざまなシーンで応用を利かせることができます。みなさんも、「奮励努力」を覚える際には、ぜひ「奮」という漢字に着目してみてくださいね。

#2 「奮励努力」の類義語は?違いは?

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ところで、「奮励努力」と似た意味を持った言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、その中でも代表的なものを二つほどご紹介していきます。

「粉骨砕身」

「粉骨砕身(ふんこつさいしん)」は、「奮励努力」の類義語の中ではもっとも代表的なもののひとつです。この四字熟語には、力の限り努力するという意味があります。

前半部の「粉骨」は、骨を粉にするという意味です。一方、後半の「砕身」には、身を砕くという意味があります。

もちろん、いずれもが例えであり、そのくらい全力を尽くして励むことを表す四字熟語だといえるでしょう。

\次のページで「「勇猛精進」」を解説!/

「勇猛精進」

「勇猛精進(ゆうもうしょうじん)」もまた、「奮励努力」の類義語だといって差し支えないものです。こちらの四字熟語には、精力的に物事に取り組むという意味があります。

前半部の「勇猛」が表すのは、勇ましく猛々しい様子です。後半部の「精進」は、一心に励むことを意味しています。

これは「奮励努力」の持つ「気力を起こして」という部分につながるものだといえるでしょう。では、これらの類義語を用いた例文も見ておきましょう。

一人でも多くのフォロワー数を獲得してランキング入りすべく、粉骨砕身してまいる所存です。

自分自身が選択した人生で勇猛精進していくことに、何の後悔やためらいがあるのだろうか。

#3 「奮励努力」の対義語は?

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では、「奮励努力」対義語は一体どのようにとらえればよいのでしょうか。全力で取り組むことの反対は、為すべきことを為さずに怠けることです。

ここでは、そのような意味合いを持った表現を二つほど見ていきます。

「怠慢忘身」

「怠慢忘身(たいまんぼうしん)」は、「奮励努力」の対義語だといえるでしょう。なぜならば、この四字熟語には、やるべきことをやらずに自分磨きを忘れるという意味があるからです。

特に前半部の「怠慢」は、多くの人が耳にしたことのある言葉ではないでしょうか。この「怠慢」には、なまけてなすべきことをしないという意味があります。

まさに「努力」とは正反対にある言葉ですね。また、後半部の「忘身」の「身」は、「自分自身」のことを指していると考えれば分かりやすいでしょう。

「荒怠暴恣」

「荒怠暴恣」もまた、「奮励努力」の対義語のひとつだといえるものです。こちらの四字熟語には、気持ちが荒んでいて身勝手にふるまうことを意味します。

こちらも、前半部と後半部に分けて考えてみましょう。まず、「荒怠」が表すのは、心が荒(すさ)んで怠けている様子です。

一方、「暴恣」には暴力的で恣意的にふるまうことという意味があります。これらを合わせると見えてくるのが、この四字熟語全体が表す意味です。

では、これらの対義語についても例文を見ていきましょう。

入社してきたときの希望に燃えていた彼の印象とは違い、最近ではすっかり怠慢忘身といった風情なのが残念だ。

そのように荒怠暴恣ともいえる態度を取り続けるのならば、君のキャプテン解任もやむをえないのではないか。

\次のページで「「奮励努力」の英訳は?」を解説!/

#4 「奮励努力」の英訳は?

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最後に、「奮励努力」の英語訳についても押さえておきましょう。

「make a strenuous effort」

「奮励努力」の英語訳として一般的なのが、「make a strenuous effort」です。これは、元々成句として有名な「make an effort(=努力する)」に「strenuous(=多大な)」という形容詞が加わってできています。

この形容詞はふだんあまり見かけないものかもしれませんが、覚えておいて損はないはずです。

「exert oneself to ~」

「exert oneself to ~」もまた、「奮励努力」の英語訳だといっていいでしょう。こちらの表現を直訳すると「~に向けて自分自身を奮闘させる」となります。

つまり、「~に向けて奮励努力する」といえるわけです。「oneself」の部分は、主語に合わせて適切な再帰代名詞を用いてくださいね。

「奮励努力」を使いこなそう

この記事では「奮励努力」の意味・使い方・類語などを説明しました。この四字熟語には、気力を起こして全力で取り組むという意味がありましたね。

何事も努力を継続していくためには、それ相応のモチベーションというものが必要です。それは、シンプルにお金のためであったり、承認欲求を満たすためであったりします。

いずれにしても、人それぞれが「やる気」を高めることによって実現できるのが、努力ではないでしょうか。みなさんも、この四字熟語を使う機会に恵まれたら、臆せずにどんどん使ってみてくださいね。

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国語言葉の意味

【四字熟語】「奮励努力」の意味や使い方は?例文や類語も含めて現役文系講師が詳しくわかりやすく解説!

この記事では「奮励努力(ふんれいどりょく)」について解説する。

端的に言えば「奮励努力」の意味は「全力で取り組む」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「奮励努力」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく

現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。

#1 「奮励努力」の意味や使い方のまとめ

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それでは早速「奮励努力」の意味や使い方を見ていきましょう。

「奮励努力」の意味は?

まずは、国語辞典での定義から。「奮励努力」を構成する言葉には、次のような意味があります。

気力をふるいおこして励むこと。

出典:大辞林 第三版(三省堂)「奮励」

心をこめて事にあたること。骨を折って事の実行につとめること。つとめはげむこと。

出典:大辞林 第三版(三省堂)「努力」

「奮励努力」を構成する熟語のうち、「奮励」と「努力」に分けて考えていきます。まずは、「奮励」に着目してみましょう。

「奮(ふる)う」とは、気力を盛り上げていくことをいいます。一方、「励(はげ)む」の意味は、熱心につとめることです。

今風の言葉で言えば「テンションを上げて頑張る」といったところでしょう。一方の「努力」の方はどうでしょうか。

こちらには、心をこめて事にあたるという意味があります。これらをすべてつなぎ合わせると、「奮励努力」という意味が見えてきますよね。

そう、この四字熟語には「気力を起こし熱心に心をこめて実行する」という意味があるのです。

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