
「丹精込めて」
「丹精込めて~する」というふうに使います。「丹精」は真心という意味で、「丹精込めて料理をつくる」となると、「料理に腕を振るう」と近い意味になりますね。
「丹」は赤い、という意味をもち、「丹精」は赤心(セキシン)、真心という意味になります。赤に「本当のもの」という意味があるわけです。
「腕を振るう」の対義語は?
「腕を振るう」と反対の意味を持つ言葉としては、以下のようなものがあります。
「手を抜く」
「手を抜く」は、もっている力を出し切らずに、ほどほどの力でことを行なうことを意味します。「力を抜く」というのも似た言葉ですね。
「抜く」は、なにかの中に入っているものを取り外すということで、力を抜けば、そこは「力のない状態」となり、手を抜けば、やはり「手」という管理する主体がなくなるので、そこからは力がなくなります。もっと言えば、集中力がなくなった状態になるということです。
腕を振るうときには、ある種、集中の状態がありますから、手を抜くのは腕を振るうことの反対の意味ということになるわけですね。
「投げやり」
ものごとをあまり熱心にやらずに、きちんと制御せず、ことの成り行きにまかせてしまうことです。事態を管理する、集中する、といったことを放棄している状態で、心がこもっていないことになります。
「腕を振るう」には、心をこめるという意味はありませんが、腕を振るうときには心の集中状態があるものです。ですから、投げやりは、腕を振るうとは反対の状態をあらわす言葉だと言えましょう。
「use one’s skill」
「腕を振るう」は英語で「use one‘s skill」と表すことができます。例文も示しておきましょう。
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