
「腕を振るう」の使い方・例文
「腕を振るう」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.今日は彼女が来たので、料理の腕を振るってそれぞれの品の意味や素材の使い方まで説明して、自分の能力を明確に誇示してしまった。
2.株式投資の腕を振るって所属団体の収入、資産を増やし、利益を上げて営業にまでつなげることで個人でも記事や本が書けるようになり、ライターとして人気が出て記者クラブ会員にもなった。
3.あの人は帰属組織の自己業務範囲を越えてデザイン画像作成にまで腕を振るい、会社の売上高に貢献して年度の増収を実現させ、経営環境の厳しい中、当社の会計、業績が改善した。
誰かが腕を振るうと、たいてい良いことが起こるようですね。頑張ったけどあまりよい結果ではなかった場合、腕を振るったとは言いにくいようです。
たとえば、張り切って料理作りに頑張ったが思うような結果が得られなかった、誰からもおいしいとは言ってもらえなかった、ということはあっても、「料理の腕を振るったが、あまり客人の受けはよくなかった」とはならないもの。ある程度、良い結果を見越して使うべき言葉ですね。
「腕に縒りを掛ける」
自分の技量を存分に発揮しようと意気込むこと。「腕を振るう」というのが実際に力を出している状態だとすれば、「腕に縒(よ)りを掛ける」のは、振るう前に準備をしている状態です。
「縒る」は、糸をより合わせて強くし、これからする作業に備えること、一方「振るう」は、実際に動かしている状態ということですね。二つの言葉は時間的に近い場面で、つながりをもって使うことのできるものかもしれません。
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