地学大気・海洋

5分でわかる「気団」天気に重要な影響を与える状態を理系ライターがわかりやすく解説

よぉ、桜木建二だ。今回は気団について解説していくぞ。

気団という言葉は天気予報などで聞いたことがあるかもしれない。気団は天候にとって重要な要素となるので、知っておいて損はないだろう。

今回は物理学科出身のライター・トオルさんと解説していくぞ

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

tohru123

ライター/トオル

物理学科出身のライター。広く科学一般に興味を持つ。初学者でも理解できる記事を目指している。

気団について

image by iStockphoto

気団というのは、簡単に言えば同じような特徴で、比較的均一な巨大な空気の塊のことです。大抵は高気圧で、同じような場所で大きくなったり小さくなったりしています。巨大な空気の塊ですので、その場所の天気を大まかに決めているのです。気団と気団の境界では複雑な気象になりやすく、天気も複雑になりやすくなります。日本は気団の境界になることが多いので、天気が頻繁にかわることが多いのです。今回はこのような気団について学んでみましょう。

高気圧と気団

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高気圧とは、天気図では閉じた等圧線で囲まれた周囲に比べ気圧が高い領域の事です。大規模な高気圧があまり移動しないと、その中心付近では風が弱いため空気が長時間地表面の影響を受け、水平方向に数千kmにわたり気温や湿度などが均質な空気の塊ができあがります。これが気団です。

気団は温度の観点から熱帯気団(T)寒帯気団(P)および極気団(A)赤道気団(E)湿度の観点から大陸性気団(c)海洋性気団(m)に分類され、一般にはそのうちの二者を組み合わせて寒帯大陸性気団(cP)や熱帯海洋性気団(mT)などと表現されます。大陸性気団は乾燥、海洋性気団は湿潤です。

また、北極や南極の気団は非常に低温で、寒帯、熱帯、赤道の順に暖かくなっていきます。南極には、南極大陸性気団しか存在せず、そのまわりを寒帯海洋性気団が取り囲んでいるのです。また、北極海洋性気団も冬季には、海が凍結するために温度が低くなり、北極大陸性気団とあまり変わらなくなります。上記の画像は、北アメリカの気候に影響を与える七つの気団の模式画像です。

日本周辺の気団

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ここからは日本周辺の気団について紹介していきます。日本は気団の境目あたりありますので、日本の周辺に存在している気団は4つと多いです。直接的な影響はありませんが、日本に間接的に影響を赤道気団についても紹介しています。

上記の画像はオホーツク海とその周辺の地図です。

その1.オホーツク海気団

まず一つ目は寒帯海洋性気団であるオホーツク海気団です。梅雨の時期になるとブロッキング高気圧がオホーツク海付近に形成されることが多く、これをオホーツク海気団と呼びます。通常、ブロッキング高気圧内には断熱昇温により暖かい空気が存在しますが、オホーツク海は寒冷であるためオホーツク海高気圧の下層の大気は冷たく湿潤な性質を持っていて、これがオホーツク海気団です。盛夏まで日本がこの気団におおわれると、北日本では低温と日照不足による冷害が起こきます。

その2.小笠原気団

次は小笠原気団になります。北太平洋域は北半球ハドレー循環の下降域に対応しており、1年を通じて北太平洋高気圧と呼ばれる亜熱帯高気圧が存在して、夏になると北太平洋高気圧は北西に張り出し、小笠原諸島付近に一つの中心を持つことがあるのです。この張り出した部分を小笠原高気圧、それにともなう熱帯海洋性気団を小笠原気団と呼びます。小笠原高気圧または小笠原気団に覆われると高温・湿潤・晴天の天気なるようです。

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