「手塩にかける」の対義語は?
「手塩にかける」は「自ら大事に育てる」という意味でした。反対の意味となると、「自ら育てない」となるはずです。そこで今回は、「人に任せる」や「他人にしてもらう」といった意味合いで「手塩にかける」の対義語をみていきましょう。
「人任せ」
「人任せ」の意味は、他人に任せきりにすること。本来であれば、自分でしなければいけないのに、人にしてもらうことを「人任せ」といいます。本当に忙しいのであれば、たまには「人任せ」でもいいでしょう。ただし、頻繁に任せてばかりでは、自分の力で片付けた仕事とはいえませんよね。
「人任せ」にできるなら、楽ができていいのではと思うかもしれません。しかし、技術や知識は、実際に経験しなければ身につかないものばかりです。本人の可能性を潰すだけでなく、周囲からの印象も悪くなってしまうはず。「人任せ」は、ほどほどにしておきましょう。
「他力本願」
「他力本願」は仏語であり、浄土教の言葉になります。仏様と違って、凡人には悟りを開くのはとても難しいこと。そこで、仏様の力を借りて成仏しようというのが「他力本願」の本来の意味になります。すなわち、阿弥陀仏によって誰であっても成仏でき、仏様になれるということになりますね。ところが、漢字の並びが影響して誤用されてしまい、「人任せ」にすることを「他力本願」というようになりました。
意味は、自分が努力するのではなく、他人の力によってことを成すこと。辞典でも、このような意味で記載されています。誤用から意味が変わり、時代の流れから後者の意味が定着してしまった四字熟語といえますね。
「brought up with great care」
英語で「手塩にかける」だけを英訳することは文法上、とても難しいのではないでしょうか。そこで「手塩にかける」の意味「大切に育てる」を英訳してみましょう。今回は子供をどのように育てたのかを説明するために「bring up」を使います。「育てる」は「raise」と英訳しても問題ありません。
「with great care」は「大切に」という意味。「bring」を過去形にして「brought up with great care」で「大切に育てた」という意味になります。「great care」でなくとも、愛情のかけ方によって「much care」や「great affection」にしてもよいでしょう。
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