1.手塩にかけた弟子は、立派な料理人になっていた。
2.私達が手塩にかけた野菜なので、味には自信があります。
3.手塩にかけた娘の結婚式に、思わず涙がでた。
「手塩にかける」が使われる場面は、子どもに対してだけとは限りません。動物や野菜、商品や会社など、物や組織に対しても使われます。自ら世話をして大切に育てたと感じているならば、対象物はどのようなものでも構いません。「手塩にかける」を使って気持ちを表すとよいでしょう。
たとえば、苦労して育てた野菜に対して「手塩にかけた野菜です」と言えば、購入者は「おいしい野菜に違いない」と思うはずです。状況によっては「育てた」とアピールされると、上から目線な印象を持つかもしれません。しかし、経験者なら理解できると思いますが、「育てる」という作業はとても大変なこと。「大変だった」と表現するよりは、「手塩にかけた」といったほうが、大切さが伝わりやすいのではないでしょうか。
「手にかける」
「手塩」でなくても、「手」だけでも構いません。「手にかける」は、自分で世話をすること。ほかにも、自分で行うことや、人に処理を頼んだ時にも使われます。「手」という言葉自体にも様々な意味がありますが、「手にかける」の「手」は「労働力」と考えるとよいでしょう。ただし、「手塩にかける」に比べると、大変さは伝わりにくいといえますね。
使い方としては、「手塩にかける」と同様に「手にかけた野菜」などという表現で問題ありません。ただし、より大切に育てたとアピールしたいならば、「手にかける」よりも「手塩にかける」を使ったほうがよいでしょう。
「育成」
「育成」は、スポーツで選手を育てる際によく使われるのではないでしょうか。意味は、立派に育て上げること。ビジネスでは、よく「人材育成」と表現しますよね。やはり、これからを担う新人や後輩には、少しずつでも能力を向上してもわらなくてはいけません。技術や知識といった専門的な能力は、短期間で習得できるものではありませんよね。だからこそ、将来を見据えて「育成」する必要があるのです。仕事上で「育てる」を表現したい場合は、「育成」を使うとよいでしょう。
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