国語言葉の意味

【慣用句】「君子は豹変す」の意味や使い方は?例文や類語をWebライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「君子は豹変す」について解説する。

端的に言えば「君子は豹変す」の意味は「立派な人は誤りを認め態度をあらためる」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

語学好きで歴史好き、名古屋出身で5年間のライター経験を持つEastflowerを呼んだ。一緒に「君子は豹変す」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/eastflower

語学好きで英語、中国語が得意な5年目のライター。今回の「君子は豹変す」は普段、日常的に使われる用語であるからこそ使い方の幅も広く、言葉の起源を含めて、どんな場面で使えるのかを解説していく。

「君子は豹変す」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「君子は豹変す」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「君子は豹変す」の意味は?

ずは、辞書に記載されている「君子は豹変す」の意味から見ていきましょう。

《「易経」の「君子豹変す、小人は面を革(あらた)む」による語。

豹の斑文(はんもん)がくっきりしているように、君子ははっきりと過ちを改めるという意から》

人の態度や性行ががらりと変わること。本来はよいほうへ変わるのに用いたが、現在では、よくないほうへ変わる意味でいうことが多い。「相手を見て態度を豹変させる」

デジタル大辞泉(小学館)「君子は豹変す」

「君子は豹変す」(くんしはひょうへんす)の「君子」(くんし)とは、「徳が高く」、「学識が豊かで」、「人格が優れた」立派な人物のことです。例えば、国王や大臣や社長など社会や組織を引っ張っていく人は君子でなければならないと古くから考えられていました。

「豹変す」(ひょうへんす)の「豹」(ひょう)は、動物園にいるネコ科の「ヒョー」のことで、秋になると毛が抜けて、もともとの模様がはっきり目立つようになる特徴を持っています。このことから派生して「豹変す」は「態度や考え方が急に変わること」を言うようになりました。ですから、「君子は豹変す」のもともとの意味は、「立派な人であるためには、自らの過ちをきちんと認め、態度を変えられる人でなければならない。」という意味で使われてきたのです。

実は、「君子は豹変す」にはそのあとの文章があり、原文では、「君子は豹変す、小人は面(つら)を革(あらた)む」が全体の文章になっています。意味としては、「立派な人は自分の過ちを認めはっきりと態度を改めるものだが、一般庶民は外面(そとづら)だけを改めるだけだ。」という意味です。このことわざは、もともとは肯定的な意味で使われていましたが近年では、相手や状況を見て急に態度を変える人という否定的な意味でも使われるようになっています。

「君子は豹変す」の語源は?

次に「君子は豹変す」の語源を確認しておきましょう。
「君子は豹変す」は、中国の古典「五経」(ごきょう)と言われる儒教の中で最も尊重される五つの基本書籍の中のひとつである「易経」(えききょう)と呼ばれる経典の中で出てくる文章です。儒教は、紀元前500年頃に孔子(こうし)によって始められた学派(がくは)の名前で、その他も多数の学派がありましたが、儒教は、その後も多くの傑出した人材を輩出したことから、前漢(前漢)の時代には、武帝(ぶてい)によって中国の国の教えとして取り入れられました。「易経」を含めた「五経」には儒家的な倫理観、宇宙観が述べられています。

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