生物学

雨緑樹林はどんなところ?どんな動物がいる?現役講師がバイオームをわかりやすく解説

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タイの雨緑樹林に住む動物としてイメージしやすいのはアジアゾウでしょう。象というとサバンナにいるアフリカゾウを思い浮かべる人が多いのですが、東南アジアのアジアゾウは森林を好んで生息するんです。

実は、雨緑樹林の林床ではイネ科などの草本植物がよく育ちます。多くの樹木が乾季に葉を落とすため、林床に光が届きやすいんですね。アジアゾウはそういった植物を食べて暮らしています。

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ただし、同じタイ国内においても、熱帯多雨林のような樹林が発達する場所もある。季節風だけでなく、地形なども降水量に影響するからな。

インド

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インドも雨緑樹林が発達しやすい気候の国です。雨季や乾季のシーズンはタイと同じくらいで、雨季が6月から10月、乾季が11月から3月ごろとなります。

みなさんは、サラソウジュ(沙羅双樹)という木の名前を聞いたことはありませんか?『平家物語』の一節で「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理を表す」という部分がありますよね。サラソウジュはもともとインドなどの雨緑樹林でよくみられる樹木。お釈迦様がこの樹の下で亡くなった(入滅した)といわれているため、仏教ではとても大事にされているんです。

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インドだけに生えている樹木ではないが、イメージしやすいだろう。仏教の国インドと雨緑樹林、サラソウジュを関連付けて覚えるといいな。

加えて、ラワンという木も覚えておきましょう。フタバガキ科の樹木であり、先ほどのサラソウジュもラワンに近い仲間です。木材としてよく利用されています。

アフリカ大陸各地

ちょっと意外なのですが、アフリカ大陸の各地にも雨緑樹林が発達する条件が整っています。”バイオーム”の分野では、サバンナや砂漠の代表的なエリアとして紹介されることが多いのですが、赤道近くには熱帯多雨林や雨緑樹林ができるんです。決して”雨緑樹林はアジアにしかない”とは覚えないでくださいね。

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yu_onozuka