生物学

雨緑樹林はどんなところ?どんな動物がいる?現役講師がバイオームをわかりやすく解説

image by Study-Z編集部

前述の通り、バイオームはその土地の気温や降水量に影響されます。地球上の地域は、年間平均気温と年間平均降水量によって、大きく10のタイプのバイオームに分けることができるんです。

ある程度の降水量がある地域では、熱帯多雨林や照葉樹林、針葉樹林のような”森林”タイプのバイオームが成立します。

森林が成立するには降水量が足りないような場所にみられるのは、サバンナやステップのような”草原”タイプのバイオームです。

そして、草原ができる条件よりも雨が少ない地域、気温の低すぎる地域には砂漠、もしくはツンドラのような”荒原”タイプのバイオームができます。

雨緑樹林はこの10タイプのバイオームの一つ。雨緑樹林の成立するところには、ある程度類似した植生や動物がみられます。

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単純な年間平均気温ではなく、「暖かさの指数」という値を算出してバイオームを考えることもあるが、それはまた別の機会に話そう。

それでは、具体的にどんな場所が雨緑樹林になるのだろうか?特徴的な動植物の名前とともに紹介してもらおう。

”雨緑樹林”に当てはまる地域・特徴的な生物

タイ

発達した雨緑樹林がよく見られるのは、東南アジアの各地。とくにタイの森林の写真が教科書などにもよく取り上げられています。

とくにタイ北部からミャンマーにかけては広大な雨緑樹林が広がっていました。しかしながら近年は開発が進み、その面積はかなり減ってしまっています。

ちなみに、タイの雨季は6月から10月ごろ。11月から2月ごろは乾季です。

image by iStockphoto

代表的な樹木として、チークを覚えておきましょう。チークはシソ科の落葉広葉樹で、雨季の始まりとともに葉を広げ、乾季に入り始める10月ごろには落葉がはじまります。

このチークはとても強靭な高級木材として知られ、家具のほか、建築や船舶の建材などにも利用されるんです。

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チークは、タイやミャンマーに限らず、後述するインドなどでも広く見られる。雨緑樹林を構成する代表的な種といってもいいだろう。

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yu_onozuka