この記事では「パワハラ」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「power harassment」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「パワハラ」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「パワハラ」の意味と使い方は?

「セクハラ」「モラハラ」など、最近では色々なハラスメントが社会問題化していますが、その中の一つが「パワハラ」です。

それでは、「パワハラ」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「パワハラ」の意味

「パワハラ」とは「パワーハラスメント」を略したものです。

「パワーハラスメント」には、次のような意味があります。

《〈和〉power+harassment》職場などで、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、相手に精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為。上司から部下に対してだけでなく、先輩・後輩、同僚間、部下から上司に対する行為や、顧客や取引先によるものも含まれる。パワハラ。
[補説]身体的な攻撃(暴行・傷害)、精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・暴言)のほかに、人間関係からの疎外(隔離・無視・仲間外れにすること)、業務上の過大または過小な要求、私的な事柄への過度な干渉なども該当する。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「パワーハラスメント」

「パワハラ」の使い方・例文

「パワハラ」とは、地位などの優位性を利用して行う嫌がらせのことです。

次に「パワハラ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.会社に設けられた「ハラスメント相談室」に、上司のパワハラについて相談してみようと思います。
2.課長はあなたを思ってアドバイスしてくれているのであって、それは決してパワハラではない。
3.社長に挨拶しても無視されるのですが、これはパワハラでしょうか。

\次のページで「「パワハラ」の英語での表現は?」を解説!/

「パワハラ」の英語での表現は?

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日本語の意味と使い方を復習したところで、いよいよ英語での表現を見ていきましょう。

英語で「セクハラ」は「sexual harassment」ですが、「パワハラ」も「power harassment」というのでしょうか。

「パワハラ」の英語表現

「パワハラ」の英訳は、「power harassment」で問題ありません。ただし、この言葉は日本で生まれた和製英語で、英語圏では使われていませんでした

しかし「power」には「権力」という意味があることから、「power harassment」が「権力を使った嫌がらせ」を意味するということはネイティブにも容易に想像できます。年月の経過に伴い、「power harassment」というフレーズが少しずつ英語圏でも一般化されつつあると言えそうです。

1.Power harassment is a kind of harassment in the environment of a workplace.
パワハラは、職場環境における一種のハラスメントです。

2.Power harassment happens in various workplaces.
パワハラは、さまざまな職場で起こっています。

3.I'm suffering from power harassment from my boss.
上司からのパワハラに悩んでいます。

「power harassment」と似たような英語表現・フレーズは?

最後に英語で使われる同じような意味を持つ表現を見ていきましょう。

「power harassment」はもともと和製英語で、正式な英語というわけではありません。では、英語圏ではどのような表現が一般的に使われているのでしょうか。

似た表現その1「abuse of authority」

「パワハラ」は「abuse of authority」でも言い表すことができます。「abuse」は「乱用」や「悪用」、「authority」は「職権」や「権威」などの意味です。「authority」の代わりに「power」を使っても同じような意味になります。

「abuse of authority」を日本語にすると「職権乱用」ですが、権力を利用して精神的、身体的に苦痛などを与えるという点で、「パワハラ」と同じような意味と考えてもいいでしょう。

\次のページで「「パワハラ」を英語で言ってみよう」を解説!/

1.Abuse of authority is a serious problem around the world.
パワハラは世界中で重大な問題となっています。

2.It is an abuse of authority to scold a worker in front of other colleagues.
同僚の前で社員を叱るのは、パワハラだ。

「パワハラ」を英語で言ってみよう

この記事では「パワハラ」の意味・使い方・英訳を説明しました。「パワハラ」をされるという場合、動詞の「harass」や「abuse」などを使って表現することができます。「I was harassed by my boss.」(上司からパワハラをされた。」などの表現も覚えておきましょう。

英語の勉強には洋楽の和訳サイトもおすすめです。
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英訳英語

【英語】「パワハラ」は英語でどう表現する?「パワハラ」の英訳や使い方・事例を専門家がわかりやすく解説!

この記事では「パワハラ」の英語表現について解説する。

この言葉の代表的な英訳は「power harassment」ですが、幅広い意味やニュアンスを理解すると英語でも使いこなせるシーンが増えるぞ。

個別指導塾で受験生の指導経験が豊富なライターさとみあゆを呼んです。一緒に「パワハラ」の英訳や使い方を見ていきます。

ライター/さとみあゆ

個別指導塾で多くの受験生を指導してきた経験を持つ。そのノウハウを駆使し、受験生だけでなく社会人にも「使える英語」を伝授する。

「パワハラ」の意味と使い方は?

「セクハラ」「モラハラ」など、最近では色々なハラスメントが社会問題化していますが、その中の一つが「パワハラ」です。

それでは、「パワハラ」の意味と使い方をまずは見ていきましょう。

「パワハラ」の意味

「パワハラ」とは「パワーハラスメント」を略したものです。

「パワーハラスメント」には、次のような意味があります。

《〈和〉power+harassment》職場などで、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、相手に精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為。上司から部下に対してだけでなく、先輩・後輩、同僚間、部下から上司に対する行為や、顧客や取引先によるものも含まれる。パワハラ。
[補説]身体的な攻撃(暴行・傷害)、精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・暴言)のほかに、人間関係からの疎外(隔離・無視・仲間外れにすること)、業務上の過大または過小な要求、私的な事柄への過度な干渉なども該当する。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「パワーハラスメント」

「パワハラ」の使い方・例文

「パワハラ」とは、地位などの優位性を利用して行う嫌がらせのことです。

次に「パワハラ」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。

1.会社に設けられた「ハラスメント相談室」に、上司のパワハラについて相談してみようと思います。
2.課長はあなたを思ってアドバイスしてくれているのであって、それは決してパワハラではない。
3.社長に挨拶しても無視されるのですが、これはパワハラでしょうか。

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