端的に言えば「斜に構える」の意味は「十分に身構える」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「斜に構える」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「斜に構える」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「斜に構える」には、次のような意味があります。
出典:デジタル大辞泉(小学館)「斜に構える」
まずは、「斜に構える」の正確な読み方をチェックしておきましょう。この慣用句は「はすにかまえる」と読みます。
もちろん、「しゃにかまえる」と読んでも間違いではありません。しかし、「はす」という読み方があることを知っておいた方が、誰かがこの慣用句を用いたときに困惑しなくて済むのではないでしょうか。
また、上記にあるように表す意味が大きく三つ存在することにも要注意です。元々は、ひとつめにあるように剣道において相手と正対せずに斜めに構えるという意味でした。
そして、そこから派生して二つめや三つめの意味が生まれます。中でも、二つめの「ことさらずれた対応をする」という意味には気をつけましょう。
なぜならば、これには「皮肉っぽい態度」や「不真面目な態度」も含まれるからです。相手の言動に対して、初めからまともに取り合おうとしていないわけですね。
「斜に構える」の使い方・例文
「斜に構える」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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