国語言葉の意味

「万事休す」ってどういう状況?休す?窮す?意味や語源・類義語・対義語など文学部卒webライターが解説

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「万事休す」について解説する。

「万事休す」は単に危機的状況に陥るという意味と認識されがちだが、正確に言えばさらに追いつめられた状況を指す言葉だ。正確な意味を理解すれば誤用されがちな「休す」の漢字も間違えることがなくなるぞ。

文学部卒Webライターのリカを呼んだ。一緒に「万事休す」の意味や使い方、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/リカ

文学部卒のwebライター。在学中、様々な言葉について論文を執筆し、卒業後も日常で疑問を持った言葉についてすぐに調べることを習慣付けている。

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「万事休す」の意味・語源・使い方は?

image by iStockphoto

それでは早速「万事休す」の意味や語源、使い方を確認してみましょう。

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「万事休す」は「もはや何をしても駄目だという状況」

「万事休す」を辞典で調べてみると次のように記載されています。

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1.もう施すべき手段がなく、すべて終わりである。何事も全く見込みがない。
2.俗世間のことからすべて退く。

出典 精選版 日本国語大辞典(小学館) 「万事休す」

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辞典では「万事休す」には2つの意味が記載されています。

1つ目は現代でもよく使われている1の「もう施すべき手段がなく、すべて終わりである」という意味です。「万事」は「すべてのこと」を意味し、「休す」は「休む」ではなく、ここでは「休止する・終わる」ことを意味してます。「万事休す」というと単に危機に陥っている状況を指して使用されることもありますが、正確な意味では追いつめられて一通り対処したが全て効果がなく、もはやどうすることもできない状況を指しているんですね。

2つ目は1の意味から転じて、どうにもできない状況から世の中の事をすべて捨て去り隠居してしまうことを指しており、こちらの意味での用例は主に中国の古書で見られますが現代では使われなくなった表現と考えていいでしょう。

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休す?窮す?誤用に注意!

「万事休す」はしばしば「万事窮す」と誤用される例が見受けられます。皆さんも文字で書く際にどちらが正しいか迷うことはありませんか?

「窮」という字には「窮鼠猫を噛む」や「窮地に陥る」のように行きづまって身うごきができない・追いつめられるという意味を持つ漢字のため間違えてしまいがちですが、「万事休す」の意味は「もう施すべき手段がなく、すべて終わりである」のため「休止する・終わる」という意味を持つ「休」が正しいです。意味を正しく理解することで誤用しないように注意しましょう。

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