
「雲煙万里」
「雲煙万里(うんえんばんり)」とは、非常に遠く離れていることのたとえとして使われる四字熟語です。
本来は、遥か彼方に漂う雲や霞(かすみ)のことを表しますが、目には見えても決して触れられないほど遠距離にあることから、「遠く離れていること」のたとえとして使われるようになりました。「雲煙」とは雲と霞、あるいは雲と煙を表し、「万里」とは遥か彼方のことを意味します。
「天涯海角」
「天涯海角(てんがいかいかく)」とは、非常に離れていること・不便な場所のたとえとして使われる四字熟語です。
本来は天の果てと海の角(隅)を示しますが、それぞれが互いに遠く離れていることから上記の意味が定着しました。熟語の順番を入れ替えた「海角天涯」は同義語です。
「Very close distance that we can hear crying of a cow.」
Very close distance that we can hear crying of a cow. とは、直訳すると「一頭の牛の鳴き声が聞こえるほどの、とても近い距離」となります。「一牛鳴地」の意味を的確に表すことができますよ。

「一牛鳴地」の類義語や対義語には、距離間を示すための比喩が巧みに使われている。具体的な数値を示さずとも、体感として遠近のイメージを掴むことができる、面白い表現といえるだろう。
「一牛鳴地」を使いこなそう
この記事では「一牛鳴地」の意味・使い方・類語などを説明しました。
「一牛鳴地」に関して、
・一頭の牛の鳴き声が聞こえるほどに近く、狭い土地を意味する
・のどかな田舎や田園風景を連想させる
・同義語に「一牛吼地」、類義語に「一衣帯水」などがある
ことが確認できましたね。
牛の鳴き声が聞こえるほどのどかな場所は、都心部に暮らす人からすれば非日常な「癒し」の空間となるのかもしれません。一方で「一牛鳴地」が日常の人にとっては、刺激的な都会の生活に憧れを抱くこともあるでしょう。みなさんは「一牛鳴地」からどのような印象を受けますか?