

「一牛鳴地」な環境を好む人もいれば、都心の暮らしに憧れる人もいるだろう。どちらにもメリット・デメリットがあり、甲乙つけがたい。
次は「一牛鳴地」の類義語と対義語を確認しよう。
「一牛鳴地」の類義語は?違いは?

それでは「一牛鳴地」の類義語を確認しましょう。ここでのキーワードは「距離」です。「一牛鳴地」は牛の鳴き声が聞こえるほどの近さを表していましたが、その他の類義語はどのように距離を示しているのでしょうか?
「一牛吼地」
「一牛吼地(いちぎゅうこうち)」とは、牛の鳴き声が聞こえるほどの範囲・土地・近距離のことを表す四字熟語です。
「一牛鳴地」の同義語として使うことができます。違いを挙げるとすれば、牛が「鳴く」か「吼える」かの差でしょう。
「一衣帯水」
「一衣帯水(いちいたいすい)」とは、一筋の帯のように細長い川のことです。転じて、二つの存在が非常に近接していることのたとえとしても使われます。
「衣帯」とは衣服の細長い帯のこと、「水」は川・水流のことです。帯のように細長い一筋の水流を思い浮かべてみましょう。するとその川を隔てる土地どうしは、とても近距離にあることがわかりますね。両者の間には、一筋の細く狭い隔たりがあるのみです。つまり「一衣帯水」とは細長い川のことであり、比喩として「二つのものがとても近い距離にあること」を示す言葉となりました。
「寸歩不離」
「寸歩不離(すんぽふり)」とは、物理的な距離を置かず、すぐ傍にいることです。また、精神的な距離が近いという意味で、人との関係が密接であることを表します。
たとえば夫婦仲が寸歩不離である場合には、二人の仲がとても良く、一歩も離れないほど近い距離にいることを意味しますよ。「寸歩」とは、僅かな歩みのことです。つまり、ほんの少しの距離すら離れない関係性を示しています。
「一牛鳴地」の対義語は?
続いて「一牛鳴地」の対義語を確認しましょう。ここでは「遠さ」がどのように表現されているのかに注目してみてください。自然の風景などが比喩として使われていますよ。
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