「喉が鳴る」
「喉が鳴る」とは、素晴らしい・豪華な料理を目の前にして、食欲が盛んになることを表す慣用句です。「喉を鳴らす」ともいいます。
たとえばあなたが空腹で、すぐ目の前に好物のメニューやご馳走があったらどんな気持ちになるでしょう?漫画などで獲物を目の前にして「ごくり」と喉を鳴らす場面がありますが、たとえ実際に音が鳴らなくとも、「早く食べたい!」という期待感を「喉が鳴る」で表すことができますよ。
「頰が落ちる」
「頰(ほお)が落ちる」は、この上なく・非常に美味しいことに対して使う慣用句です。「ほっぺたが落ちる」ともいいますよ。実際に頰が落ちることはありませんが、そのあまりの美味しさから、重みで頰が落ちてしまいそうなほど多くを頬張った状態が語源といわれています。
「舌なめずり」
「舌なめずり」とは、美味しそうな食べ物などを前にした際、舌で唇を舐めまわすことです。また、必ずしも対象が飲食物とは限りません。たとえば目の前にある欲しいもの・獲物などを捕まえるタイミングを待ち構えることも「舌なめずり」でたとえることができます。ただし上品な所作とは言えませんので注意しましょう。
「口鼓」
「口鼓(くちつづみ)」とは、口を使って鼓を打つような音を出すことです。「舌鼓」のほぼ同義語として使われます。
「腹鼓」
「腹鼓(はらつづみ)」とは、腹を太鼓のように打ち鳴らすことをいいます。古い言い伝えによれば、ある満月の夜にたぬきが腹を打ち鳴らしたそうです。その音が太鼓のようであったことが由来の一つといわれていますよ。
また、慣用句には「腹鼓を打つ」があります。十分に・満足に食べて大きく膨らんだ腹を太鼓のように叩くことを意味し、転じて衣食に不自由のない状態を指す言葉です。美味しいものを食べて機嫌の良い様子が伝わるのではないでしょうか。
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