ライター/sasai
元会社員の現役フリーライター。言葉が好きで文章が好き。読むのも書くのも大好きで、海外小説からビジネス書まで何でも読む本の虫。こだわりをもって言葉の解説をしていく。
ほんの少しだけ解消されずに残っている、不安の念、または不安要素。
出典:Weblio辞書「一抹の不安 意味」
意味としては簡単に言うと、不安が少し残っているという状態のときに使用します。分かりやすくはありますが、実は使う状況がなかなか限られている言葉でもあるため注意が必要です。
まず、抱いている不安は少しでなければいけません。大きな不安の場合は、「一抹の不安」とは言えないため注意してください。また、「残っている」という意味があるため、言い換えると大部分の不安要素は消されているという状況です。元々考えられる不安要素は多数あったものの、状況を整理するとそのうちの大部分は消え、少し残ったという状況下で使用します。
「一抹の不安」の「一抹」って何?
「一抹の不安」は「いちまつのふあん」と読みますが、「不安」はともかく「一抹(いちまつ)」とは何でしょうか。
「一抹」とは元々「絵筆のひとなすり」という意味があります。絵筆をたった一回分動かして塗れただけの部分ということです。これが転じて、「わずかな/少しの」「少し残る」という意味になりました。そのため、「不安」以外にも「望み」や「寂しさ」など、繋がる言葉があります。
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