キルヒホッフの法則とは?回路の分岐が多い時に役立つこの法則を理系ライターがわかりやすく解説
4.キルヒホッフの法則(電圧)
もう一つは電圧のルール。二点間で電位差がある場合、電気抵抗を通過するなど何らかの事情でその電位差分だけ電圧が降下しているというもの。例えば、24Vの電源がありそれがある経路を経て0Vであるアースにつながっているとしましょう。この24Vは途中の電気抵抗などで使いきり、最終的に24V分だけ電位が下がっていないとおかしいですね。
水の流れで言うと電源部分はポンプであり、例えば24m持ち上げるポンプとしましょう。持ち上げた水はどこかを流れて、再びポンプの所に帰ってくるときは24m下がっていないとおかしいですね。これと同じ。
当然、このルールは1周していない回路でも成立。例えばA地点とB地点で電位差が10Vならば、間の電気抵抗などで10V分の電圧降下が起きているわけで、その10Vは使い切る必要があります。
キルヒホッフの法則を使った例題
image by Study-Z編集部
以上、電流、電圧に関するキルヒホッフの法則を使って例題を解いてみましょう。分岐点で導線が4か所につながっていますが、それぞれ何Aか求めます。電流をI1~I4と置いて、向きは右側の水流に例えた作図から大凡イラストのような向きに流れることがイメージされるのでその向きで符号を決めました。分岐点で流入と流出の収支は0なのでI1~I4の和は0ですね。
一方電圧は、それぞれの流れで電気抵抗などによる電圧降下(ロス)と電位差の収支が合っている必要があるためイラストのような式となりそれぞれの電流を算出してくることが可能。
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当たり前を大切に
直列回路と並列回路での電流のルール、回路を進んでいく時の電圧のルール、どちらもオームの法則と一緒に学び「当たり前」のように使っている知識。それらのルールを改めて整理したのが「キルヒホッフの法則」であり、基本ルールを忠実に抑えていれば複雑な回路でも対応できます。