平成現代社会

3分で簡単「氷河期世代」特徴・背景・影響は?元大学教員がわかりやすく解説

仕事の経験がない「氷河期世代」の若者が出現

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氷河期世代のなかには、就職してもすぐにやめてしまう、就職活動すらしないケースも。そのため、仕事の経験をまったく積まないまま年齢を重ねていく「フリーター」や「ニート」が問題化されるようになりました。

フリーターという言葉が定着

学生のころにアルバイトをする人は多いと思いますが、氷河期世代では卒業後も職を転々とせざるを得ない人が増加。そうした定職につかない若者を指す「フリーター」という言葉が生まれました。

フリーターの語源は「フリーアルバイター」。時間が自由な非正規雇用者という意味です。それを求人情報誌が短縮して「フリーター」と表現。新聞、テレビ、雑誌などでもフリーターという言葉が使われるようになりました。

社会問題となったニート

フリーターとは非正規ながらも仕事をしている人たち。それに加えて、ほとんど教育を受けていない、就労の経験がない、職業訓練にも従事していない「ニート」が増加したのもこの時代です。

ニートの語源は英語でNeet。「Not in Education, Employment or Training」の略です。ニートの生活を支えるのはおもに親。対象となる年齢は、厳密には15歳から34歳までの人に限定されます。

中高年にさしかかる「氷河期世代」

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大学卒業のあと就職に苦労した若者たちは今や中高年。若いときに非正規雇用を転々としていたことから、中高年になっても仕事が不安定な状況にありました。その影響は経済だけではなく社会福祉の問題にも及んでいます。

非正規雇用により結婚が難しくなる

氷河期世代は正規雇用の機会を失ったため収入が不安定。結婚のチャンスがなくなり、40代まで独身という人も少なくありません。また、結婚していても、経済的な事情から子供を作らなかった人も多いのです。

前向きな理由から結婚しない、子供を作らない場合もありますが、経済的な事情により断念するケースも多数。そのため氷河期世代は老後が不安定で、社会の支援が必要になる人が増えると言われています。

老親が子どもを支える「7040問題」

氷河期世代の年齢が40代になったとき親の年齢は70代。氷河期世代のなかには、引きこもりになる人も目立ち、70代の親が子供の生活を見ているケースが多いと言われています。

このまま氷河期世代が50代になると親は80代。介護が必要な年齢になります。しかしながら氷河期世代の収入は不安定。親をサポートできる環境がない場合、親子が共倒れする可能性が心配されています。

日本政府による就職氷河期世代支援プログラム

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2019年、これらの問題を解決するために内閣府が発表したのが就職氷河期世代支援プログラム。仕事が不安定な人やひきこもりにより社会に出ていない人を積極的に活用するために、政府がさまざまに支援するというものです。

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