新語・流行語大賞にノミネートされた「さとり世代」
生まれた経緯は不明点が多いのですが、それが広く知られるようになったのが新語・流行語大賞。2ちゃんねるでひっそりと共有されていた「さとり世代」が、2013年にノミネートされました。
ノミネートのきっかけを作ったのが、角川書店から出版された、若者の新しい傾向を分析した本。これにより「さとり世代」という言葉が認知され、メディアで取り上げられるようになりました。
あらゆる欲求が希薄とされる「さとり世代」
さとり世代の特徴のひとつが「物欲」がないこと。ものを欲しがらない若者と言われました。そのような消費行動が、将来的に日本の経済に悪い影響を与えるとも考えられています。
物欲がなくモノを買わない
さとり世代は、バブル崩壊後に育っているため、景気がよい時代を知りません。そのため、お金持ちになりたい、それによっていろいろなものを買いたいという発想にはなりにくい特徴があります。
ただ、ものを欲しがらないのではなく、ものを買うお金がないだけというさとり世代の声もあるようです。同時に、ものにとらわれない新しい価値観として「ミニマリスト」を受け入れるさとり世代も増えました。
ミニマリストとは、モノをできるだけ持たずに暮らす人のこと。無駄なものを買わず、生活に必要なものだけに厳選することで、豊かに暮らせるという考え方によるものです。ミニマリストは自宅を保有することもありますが、それを持たずに日本各地を転々としたり海外をめぐったりしながら仕事をする人も。インターネットの発達により、会社に行かないでもできる仕事が増えたことで、ミニマリスト的な生活が可能となりました。さとり世代のなかには、大学を卒業したあと海外に居住、フリーランスとして仕事をする人も少なくありません。
コストパフォーマンスを重視する傾向
さとり世代は、時代は不景気であることを強く認識して育っています。そのためお金の使い方も堅実になる傾向がありました。自分の欲望のままに購入するのではなく、コストパフォーマンスを重視するようになります。
ものを購入するとき、自分にとって本当に必要なものか吟味。ほかの商品と比較検討する若者も増えました。また、小さいころから貯金する若者も。車を所有しない若者が増えたのもこのころからと言われています。
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