国語言葉の意味

「飲水思源」は戒めの言葉!意味・語源・類義語などを日本放送作家協会会員がわかりやすく解説

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「飲水思源(いんすいしげん)」について解説する。
端的に言えば、飲水思源の意味は「他人から受けた恩を忘れてはいけない」だ。中国の故事に由来する四字熟語で、戒め(いましめ)の言葉なんだ。そのままだと意味がわかりづらいが、読み下し文にしてみると理解できるぞ。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んだ。「飲水思源」の意味や語源をチェックし、例文や類義語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ユーリ

日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。

「飲水思源」の意味・語源・使い方

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さっそく「飲水思源」の意味と語源をチェックし、例文で使い方を見ていきましょう。

「飲水思源」の意味

まず、国語辞典で「飲水思源」の意味をチェックしましょう。

物事の基本を忘れないという戒めの語。また、他人から受けた恩を忘れてはいけないという戒めの語。水を飲むとき、その水源のことを思う意から。▽「思源」は源のことを考える意。「水(みず)を飲(のみ)て源(みなもと)を思(おも)う」と訓読する。

出典:「新明解四字熟語辞典」(三省堂)「飲水思源」

「飲水思源」といわれてもピンとこないかもしれませんね。しかし「水を飲みて源を思う」だったら、おおよその意味がつかめるのではないでしょうか。「飲水思源」は「水を飲むときは、その水源についても思いをめぐらすこと」から転じて、「他人から受けた恩を忘れてはいけない」「物事の基本を忘れない」という戒めの言葉になりました。

「飲水思源」の語源は『徴調曲』

「飲水思源」の語源は、北周の詩人庾信(ゆしん)が書いた『徴調曲』の一節です。

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