
「熟読玩味」の使い方・例文
「熟読玩味」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。文法的な側面からも確認していきますよ。
1.特別なことをしなくても、読書で熟読玩味することによって知識や教養は身につく。
2.たくさんの情報を詰め込むことばかりではなく、熟読玩味の習慣をつけることが大切だ。
例文1.では、読書において丁寧に考えながら読むことによって自然と知識や教養が身につくということです。例文2.のほうでは、情報を入れるばかりではなく考えたり自分に当てはめてみることが大切だということを表しています。
文法的に見てみると、例文1.は「熟読玩味する」と動詞化した表現、例文2.では「熟読玩味の…」と名詞として使っていますよ。いずれもよく使われる表現です。
「韋編三絶」
「熟読玩味」の類義語には、「韋編三絶(いへんさんぜつ)」があります。意味は、何度も繰り返して熱心に本を読むことです。「韋編」は文字が書かれた木簡や竹簡を皮の紐でくくった古代中国の書物のこと、「三絶」は三度もしくは何度も断ち切れてしまうことを表しています。
孔子(こうし)が易を熟読したためにその書をくくった皮の紐が何度も切れたことが由来となっていますよ。「韋編三度絶つ」と訓読します。
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