「金城鉄壁」の使い方・例文
「金城鉄壁」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.かつては金城鉄壁を誇ったであろう城も、今では見る影もない。
2.あのサッカーチームのディフェンスは金城鉄壁なことで有名だ。
3.この成績では金城鉄壁に見えた志望校も、先生のフォローと地道な勉強で見事合格し入学することができた。
4.一見すると彼のアリバイはまさに金城鉄壁で、周囲の誰も最初は彼が犯人だと見抜けなかった。
「金城鉄壁」はもともとの意味通り建物に用いることもできますが、比喩表現として用いることも可能です。実際今回の例文も1は城に対して用いていますが、2~4は「守りが堅い」「付け込む隙がない」という比喩表現で使用されています。
また、「金城鉄壁」を人の様子や気持ちに用いることも可能です。実際に、葛西善蔵の小説『贋物』の中に「金城鉄壁」が用いられています。この中に「藁(わら)と薄縁(うすべり)を敷いたうす暗い書斎に、彼は金城鉄壁の思いかで、籠っていた。」という文がありますが、気持ちの表現として「金城鉄壁」が用いられているのがわかるでしょう。
このように「金城鉄壁」は、人や物を問わずに使用することが可能です。
「金城湯池」
「金城湯池」は「きんじょうとうち」と読む四字熟語。“非常に守りが堅い”ことをたとえた言葉です。
「金城」は金でできた城壁、「湯池」は熱湯をたぎらせた堀のことを指しており、守りが堅くて簡単には攻められない様子をたとえています。
「金城鉄壁」と同様に守りが堅い城の様子が由来となっており、用語の意味もほぼ同義と言えるでしょう。
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