端的に言えば金城鉄壁の意味は「守りが堅い」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
今回は広告会社で経験を積み、文章の基本と言葉の使い方を知るライターのHataを呼んです。一緒に「金城鉄壁」の意味や例文、類語などを見ていきます。
ライター/Hata
以前は広告会社に勤務しており、多くの企業の広告作成経験を持つ。相手に合わせた伝え方や言葉の使い方も学び、文章の作成や校正が得意。現在はその経験をいかし、ライターとして活動中。
「金城鉄壁」の意味は?
「金城鉄壁」には、次のような意味があります。
非常に守りの固い城。また、非常に守りの固いこと。 「 -の構え」
出典:大辞林 第三版(三省堂)「金城鉄壁」
「金城鉄壁」は「きんじょうてっぺき」と読む四字熟語。文字通り金でできた城と鉄の壁のことを意味し、「金城」も「鉄壁」も非常に堅固な様子をたとえています。
そのため「金城鉄壁」とは、きわめて守りが堅く付け込むすきがないことを表す言葉です。
なお、非常に似た語句に「堅城鉄壁(けんじょうてっぺき)」という四字熟語があります。用いられている漢字は違いますが、指している内容は同様。そのため言葉の意味も“非常に守りの堅い様子”という意味で、ほぼ同義の言葉です。
「金城鉄壁」の語源は?
次に「金城鉄壁」の語源を確認しておきましょう。「金城鉄壁」は、中国の詩に由来する言葉です。
中国の詩人である徐積(じょせき)の詩、『和倪復(倪復に和す:げいふくにわす)』に「金城不可破 鉄壁不可奪」という一節があります。これが「金城鉄壁」の出典です。現代語訳で「金城は破ることができない、鉄壁は奪うことができない」となり、非常に守りが堅固で隙がないという「金城鉄壁」という四字熟語が生まれました。
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