平成現代社会

ユーチューバー黄金時代を作った「ゆとり世代」の特徴を元大学教員がわかりやすく解説

大学入学のハードルが下がった「ゆとり世代」

大学全入時代の背景は、規制緩和による大学創設ラッシュ。少子化の影響により定員割れを起こす大学が増えました。大学は、オープンキャンパス、高校訪問、イベントの実施により、学生の獲得に奔走します。

大学入学は「売り手市場」から「買い手市場」にシフト。大学は「ゆとり世代」の興味を引き付けるために、サービスを向上させていきました。「ゆとり世代」の入学ころから大学生のお客様化が進みます。

キャリア教育を通じて生き方を探る

ニートやフリーターの増加が問題となっていた日本。「ゆとり世代」のころは、就職率はよかったものの、すぐに会社を辞める人が増えました。そこで大学では「キャリア教育」を重視するようになります。

「キャリア教育」は、いわゆる進路指導とは異なり、社会に出たあとも学び続ける、仕事を変えても応用できる力を備えることが目的。その一環として、インターンシップや体験学習も行われました。

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「ゆとり世代」はインターネットを通じてたくさんの情報に触れている。情報が多くなると、そのぶん迷うことも増えるのだろう。人生の歩み方の選択肢が多いことは、メリットとデメリットがある。

選択肢が増えた「ゆとり世代」の就職活動

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「ゆとり世代」が就職活動をする時期、IT産業が活発になったこともあり、小規模ベンチャー企業が一気に増えます。若手のうちから起業するなど、キャリアの選択肢も増えていきました。

終身雇用神話の崩壊とベンチャー企業の増加

日本では就職したら定年までいれる終身雇用が定番。海外の能力主義を取り入れる会社が増えたため、キャリアアップを目指して転職することも当たり前になります。

IT関連では学生起業家や若手起業家を多数輩出。「雇用される」ことがすべてではないという考え方が浸透します。「ゆとり世代」=すぐ辞めるは、こうした社会の変化のあらわれでもあるんです。

上の世代とギャップがある?「ゆとり世代」

かつては上司と部下の関係が徹底されていた日本ですが、それが壊れ始めたのも「ゆとり世代」ごろから。親子関係も含めて友人化がすすみます。そこで就職後、上司と衝突して会社を辞めるケースも目立ちました。

上の世代に対して物怖じしないことで、社会的に大きな成功をおさめる「ゆとり世代」も出現。SNSを通じてネットワークが作れることもあり、世代を超えたコラボレーションの機会も増えてきました。

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日本はふるまいや話し方も含めて上下関係に厳しい。ただ、欧米では年齢よりも能力が重視されるので、能力があれば若くても対等とみなされる。対等になることで生まれるイノベーションもあるはずだ。

「ゆとり世代」が進化されたユーチューバービジネス

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ネガティブなイメージが先行してきた「ゆとり世代」ですが、この世代によりユーチューバーがビジネスとして進化。遊んでいるだけのように見えますが、日本経済を支えるビジネスとして定着してきました。

ユーチューバー黄金時代を作った「ゆとり世代」

現在、活躍しているユーチューバーは、芸能人を除くとほとんどが「ゆとり世代」。ユーチューバーになるまえに会社員だったけれども退職し、転向して成功をおさめている人もいました。

「ゆとり世代」の一部がユーチューバーとして成功した要因として、大企業に勤めることにこだわらない、インターネットに強い、働くことに対する考え方が柔軟など、いろいろ考えられます。

\次のページで「企業広告のあり方を一気に変える可能性も」を解説!/

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