平成現代社会

ユーチューバー黄金時代を作った「ゆとり世代」の特徴を元大学教員がわかりやすく解説

「ゆとり世代」の学校生活

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「ゆとり世代」の学校生活で大きく変わったのが休日。学校で過ごす時間が長く、自分や家族との時間が持てないことが問題視されました。そこで、ゆとりがある生活を実現させるためにスケジュールが変化します。

週2日の休日が保証された学校生活

もともと日本の学校は、月曜日から金曜日は夕方まで、土曜日は午前中が授業。学生たちは疲れ切ってしまい、宿題をする時間が確保できない、授業中に集中力がなくなると考えられました。

そこで学習指導要領の学習内容を削減し、土曜日は一般的な授業はなし。学生は週休2日制が保証されました。ただ、土曜日を完全に休みにする学校は少なかったようです。

「総合的な学習の時間」のグループワークが増加

授業は土曜日が休みとされるものの、実際は「生きる力」を育む時間として活用。それが「総合的な学習の時間」と呼ばれる形態の授業です。

「総合的な学習の時間」とは「調べ学習」とも言われるもので、グループワークやフィールドワークが重視されました。また、地域の人を講師として招き、地元のことや仕事のことを学ぶ授業もありました。

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土曜日が休みになることで学力低下を心配する親は多かった。そこで高校などでは、土曜日に受験に向けた補講が行われるところが多かった。そのため実際はさほどゆとりある生活ではなかったようだ。

デジタルネイティブ第一世代である「ゆとり世代」

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学力の低下ばかりが注目されますが、この世代ならではの強みがあります。それがインターネットに関連すること。「ゆとり世代」は、デジタルネイティブの第一世代でもあるんです。

学生時代からインターネットで情報共有

「ゆとり世代」が生まれたのは1987年から2004年のあいだ。インターネットが一般家庭に普及し始めたのは2000年代に入ったころ。「ゆとり世代」は学生時代からその恩恵を受けている世代でした。

インターネットの普及により、ものごとを簡単に調べられるように。その半面、正しい情報なのかを見極める難しさにも直面します。学校で「調べ学習」が重視されたのは、インターネットの普及も背景にありました。

SNSが主要なコミュニケーションツールとなる

SNSの普及は「ゆとり世代」のコミュニケーションの方法を変化させます。フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、ラインなど、次々とSNSが登場。それが必需品となりました。

SNSが中心となることで、人間関係の築き方が変わったという声も。オンラインでトラブルになる、依存症になる、友人がいるのに孤独感が増すなど、新たな問題が出てきました。

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SNS中心の生活になることで「ゆとり世代」は長文を読んだり書いたりするのが苦手になったとも言われている。同時に、SNSを使いこなす若者たちは、主要なインフルエンサーとして注目されるようになった。

大学全入時代の「ゆとり世代」の進路

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「ゆとり世代」が大学に進学するころ、ちょうど大学は全入時代に突入。大学全入時代とは、受験生よりも大学の定員数のほうが多くなること。選ばなければ全員が大学に入れる時代に突入しつつありました。

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