真夜中に見る月の明かりは神秘的で美しい。一方、昼頃にうっすらと見える月にもなかなか味があるな。そこで今回のテーマは月の見え方のひとつ、「上弦の月」と「下弦の月」です。

月は毎日同じ形に見えるわけではない。日によって見方が違うな。なぜ月の見え方は日によって異なるのか、それは月と太陽の位置の関係にある。そして月は見え方ごとに呼び方が決まっている。満月、半月、三日月はよく聞くな。では「上弦の月」、「下弦の月」がどんな月かわかるか?簡単に言うと上弦の月と下弦の月は半月のことです。満月に向かう半月のことを上弦の月、新月に向かう半月を下弦の月という。

今回は月の見え方、そして上弦の月・下弦の月について科学館職員のたかはしふみかが解説していきます。

ライター/たかはし ふみか

子供の頃、月の満ち欠けが理解できず苦労した雑学大好きリケジョ。おかげで月を見るたびにそれが上弦の月か下弦の月かを確認する癖がついた天文について勉強中の科学館職員。

月とは

image by PIXTA / 57751657

は地球の唯一の衛星で、直径で比べると地球の1/4くらいの大きさです。

月は太陽(日輪)に対して太陰、月輪と言う呼び方もあります。太陰と言えば月の満ち欠けを基準に決めらえた太陰暦が有名ですね。太陰暦の場合、1年は354日と現在の暦(グレゴリオ暦)よりも11日ほど短くなっています。

地球からは太陽の次に明るく見える惑星です。しかし月は太陽の光を反射しているだけであり、自ら光を発しているわけではありません。さらに月はその位置によって深夜だけでなく昼間や夕方も見ることができます。

月は肉眼でもしっかりと見ることができ、人類が昔から見てきたなじみ深い天体ですね。そのため、日本で月にはウサギがいると言っているように世界各地に様々な伝説があるのです。例えば同じヨーロッパでも月の模様の見え方は大きく異なっています。北ヨーロッパでは本を読むおばあさん、南ヨーロッパでは大きなはさみのカニ、東ヨーロッパでは横向きの女性の顔に見えると言われているのです。また、ワニやトカゲなどに見えるとい地域もあります。

そして月は、アポロ計画によって人類が唯一降り立ったことのある天体です。

月の満ち欠け

月の満ち欠け

image by Study-Z編集部

そもそも月はなぜ満ち欠けするのでしょうか

月の満ち欠け、と言ってももちろん本当に月の形が変わっているわけではありません。地球から月を見た時に太陽の光がどのように当たっているかで月の見方が変わっているのです。光が当たっている部分だけが地球から見ることができます。そして月はその見え方ごとに名前が付けられているのです。

image by Study-Z編集部

書籍やサイトによって月齢の新月を0日とする場合と1日とする場合があったり、名称に若干ずれがある場合があります。自分でも色々と確認してみてくださいね。

それでは月の名称をご紹介していきます。

向かって右側に月 新月から満月

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太陽と同じ方向に月があるときに月齢0日の新月となります。新月の時、太陽光は月によってさえぎられて届かないのです。新月は朔(さく)とも言います。ちなみに新月は英語でnew moonと言うのです。発想が日本語と一緒ですね。

月齢1日目から向かって右側に細い月が見え、徐々に丸くなっていきます。月齢1日の細い月を繊月、その後上弦の月に向かっていく月は三日月、若月、眉月、蛾眉などと呼ばれているのです。

\次のページで「満月」を解説!/

満月

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望月十五夜ともいう満月。十五夜とは旧暦の8月15日に事で、現在では9月の中旬~10月中旬になります。十五夜と言えばお月見ですね。

また地球に最も近づいた時に見える満月、新月のことをスーパームーンと言います。スーパームーンは満月・新月と楕円形な軌道を移動する月が最も地球に近づいたタイミングでしか見ることができません。

向かって左側に月 満月から新月

満月を過ぎて新月に向かう月。満月の次を既望不知夜月(いざよいづき)と言います。既望とは望月を過ぎた月という意味、不知夜月とは一晩中月が出ているため、夜を知らないという意味だそうです。

その後の月は順に立待月居待月寝待月更待月と呼ばれています。立って待っているうちの月、座って月の出を待つ月、寝るまで出ない月、夜更けに出る月と言う意味だそうです。

本題!上弦の月と下弦の月

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さて今回のテーマは「上弦の月と下弦の月」でしたね。

月齢が約7.38、21.15の月を半月、弦月と言います。そして月齢約7.38のこれから丸くなる月を上弦の月といい、月齢約21.15の新月に向かう月を下弦の月と言うのです。上弦の月は向かって右側、下弦の月は向かって左側にあるので注意してください。

日本は明治時代まで現在では旧暦と呼ばれる太陰太陽暦を使っていました。この太陰太陽暦は月の月齢と日付がよくリンクしています。1日を新月として、7日が上弦、14~15日が満月、22~23日が下弦の月となっていたのです。そのことから上旬の弦月、下旬の弦月という意味で上弦の月、下弦の月と呼ばれるようになったと言われています。

現在の暦は月の形と関係がありません。だから十五夜の満月が必ず15日に見えるわけではないのです。

\次のページで「月が消える?月食」を解説!/

月が消える?月食

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月が欠けるといえば月食もありますね。月食とは太陽・地球・月の順で一直線になった時に月に降り注ぐ太陽の光が地球によってさえぎられたときに起こる現象です。月が完全に地球の影に入るのを皆既月食と呼び、月が部分的に地球の影に入ることを部分月食と呼びます。皆既月食の時、月は光の産卵の影響で赤っぽく見えるので、ぜひ確認してみてくださいね。

一方、太陽・月・地球の順で一直線に並んだの時に起こるのが日食です。日食では月が地球に降り注ぐ太陽の光をさえぎってしまうために起こります。

今日の月はどんな月?空を見てみよう

月は約30日の周期で地球からの見え方が変化しています。新月から満月に向かって月は右側にあり、どんどん丸に近づいていくのです。そして丸くなっていく月がちょうど半分になった時を上弦の月と呼びます。反対に、満月から次の新月に向かってどんどん細くなっていく月が半分になった時を下弦の月と呼ぶのです。

月齢はその時々によって変わりますので、あくまで名前や月例は目安として考えてください。

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地学宇宙理科

3分で簡単上弦の月・下弦の月の違いと見分け方!月の形の変化や呼び方も科学館職員がわかりやすく解説

真夜中に見る月の明かりは神秘的で美しい。一方、昼頃にうっすらと見える月にもなかなか味があるな。そこで今回のテーマは月の見え方のひとつ、「上弦の月」と「下弦の月」です。

月は毎日同じ形に見えるわけではない。日によって見方が違うな。なぜ月の見え方は日によって異なるのか、それは月と太陽の位置の関係にある。そして月は見え方ごとに呼び方が決まっている。満月、半月、三日月はよく聞くな。では「上弦の月」、「下弦の月」がどんな月かわかるか?簡単に言うと上弦の月と下弦の月は半月のことです。満月に向かう半月のことを上弦の月、新月に向かう半月を下弦の月という。

今回は月の見え方、そして上弦の月・下弦の月について科学館職員のたかはしふみかが解説していきます。

ライター/たかはし ふみか

子供の頃、月の満ち欠けが理解できず苦労した雑学大好きリケジョ。おかげで月を見るたびにそれが上弦の月か下弦の月かを確認する癖がついた天文について勉強中の科学館職員。

月とは

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は地球の唯一の衛星で、直径で比べると地球の1/4くらいの大きさです。

月は太陽(日輪)に対して太陰、月輪と言う呼び方もあります。太陰と言えば月の満ち欠けを基準に決めらえた太陰暦が有名ですね。太陰暦の場合、1年は354日と現在の暦(グレゴリオ暦)よりも11日ほど短くなっています。

地球からは太陽の次に明るく見える惑星です。しかし月は太陽の光を反射しているだけであり、自ら光を発しているわけではありません。さらに月はその位置によって深夜だけでなく昼間や夕方も見ることができます。

月は肉眼でもしっかりと見ることができ、人類が昔から見てきたなじみ深い天体ですね。そのため、日本で月にはウサギがいると言っているように世界各地に様々な伝説があるのです。例えば同じヨーロッパでも月の模様の見え方は大きく異なっています。北ヨーロッパでは本を読むおばあさん、南ヨーロッパでは大きなはさみのカニ、東ヨーロッパでは横向きの女性の顔に見えると言われているのです。また、ワニやトカゲなどに見えるとい地域もあります。

そして月は、アポロ計画によって人類が唯一降り立ったことのある天体です。

月の満ち欠け

月の満ち欠け

image by Study-Z編集部

そもそも月はなぜ満ち欠けするのでしょうか

月の満ち欠け、と言ってももちろん本当に月の形が変わっているわけではありません。地球から月を見た時に太陽の光がどのように当たっているかで月の見方が変わっているのです。光が当たっている部分だけが地球から見ることができます。そして月はその見え方ごとに名前が付けられているのです。

image by Study-Z編集部

書籍やサイトによって月齢の新月を0日とする場合と1日とする場合があったり、名称に若干ずれがある場合があります。自分でも色々と確認してみてくださいね。

それでは月の名称をご紹介していきます。

向かって右側に月 新月から満月

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太陽と同じ方向に月があるときに月齢0日の新月となります。新月の時、太陽光は月によってさえぎられて届かないのです。新月は朔(さく)とも言います。ちなみに新月は英語でnew moonと言うのです。発想が日本語と一緒ですね。

月齢1日目から向かって右側に細い月が見え、徐々に丸くなっていきます。月齢1日の細い月を繊月、その後上弦の月に向かっていく月は三日月、若月、眉月、蛾眉などと呼ばれているのです。

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