簡単でわかりやすい「毛細管現象」!雨漏りの原因にもなる?元塾講師が詳しく解説
漢字そのものの意味でなんとなく想像できるかもしれませんね。毛細管とあるように、毛のように細い管が関係しているんです。これから迎える梅雨に多いトラブル「雨漏り」の原因にもなるから、化学に詳しいライターAyumiと一緒に解説していきます。
ライター/Ayumi
理系出身の元塾講師。わかるから面白い、面白いからもっと知りたくなるのが化学!まずは身近な例を使って楽しみながら考えさせることで、多くの生徒を志望校合格に導いた。
1.毛細管ってどんなもの?
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毛細管(もうさいかん)という言葉、どこかで聞き覚えがありませんか?毛細といえば生物でおなじみ、毛細血管ですよね。毛細管の代表、人体における毛細管といえば毛細血管です。
血管は血液の通り道であり、全身を巡っています。血液というのは生存維持に必要不可欠なものでしたね。だからこそ、頭のてっぺんから指先、つま先、各臓器の隅々まですべてに酸素を運べるようになっているのです。血管には部位ごとに太さは様々ですが、その中でも毛のように細い(場合によってはそれ以上に細い)血管が存在していて、これが毛細血管とよばれています。
毛細管にもいろいろな種類・物質・素材があり、ガラス管やプラスチック管、血管など様々です。極細で全身を巡っている血管・毛細血管は、人体における代表的な毛細管といえるでしょう。今回解説するのは、そんな毛のように細い管「毛細管」(毛管またはキャピラリーともいう)で起こる不思議な現象についての解説です。
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