「蛙鳴蝉噪」の使い方・例文
「蛙鳴蝉噪」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。文法的な観点からもチェックしますよ。
1.知識と教養が豊富な友人がいるが、友達同士での日常的な会話は蛙鳴蝉噪と言える。
2.あなたはよく蛙鳴蝉噪な発言で大騒ぎするが、気持ちを落ち着ける意識が必要だ。
意味としては、例文1.は立派な友人でも気のおけない仲間内ではまとまりのない会話をするということです。例文2.では、騒ぎ立てるような話し方をする人は落ち着くように注意することが大切ではないかということを表しています。
文法的に見てみると、例文1.のように「蛙鳴蝉噪と…」と名詞のカタマリとして使う場合もあれば、「蛙鳴蝉噪な…」と形容動詞として使うこともありますよ。また、「蛙鳴蝉噪する」と動詞化した表現で使うこともできます。名詞のほか、形容動詞、動詞としても使える四字熟語です。
「驢鳴犬吠」
「蛙鳴蝉噪」の類義語には、「驢鳴犬吠(ろめいけんばい)」があります。意味は、取るに足りない文章や聞く価値のないようなつまらない話のことです。「驢鳴き犬吠ゆ(ろなきいぬほゆ)」と訓読し、ろばや犬の鳴き声程度のありふれていて聞く価値がないようなものということを表しています。
「蛙鳴蝉噪」での蛙や蝉に対して、「驢鳴犬吠」でのろばや犬も全く同じ扱いを受けていることがわかりますね。
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