
端的に言えば、大目に見るの意味は「物事を寛大に処理する」ことです。日常生活でもビジネスシーンでも使える言葉だから、この機会に意味と使い方をマスターしておこう。
日本放送作家協会会員でWebライターのユーリを呼んです。「大目に見る」の意味や語源をチェックし、例文や類義語などを見ていきます。

ライター/ユーリ
日本放送作家協会会員。シナリオ、エッセイをたしなむWebライター。時代によって変化する言葉の面白さ、奥深さをやさしく解説する。
「大目に見る」の意味
まず、国語辞典で「大目に見る」の意味をチェックしましょう。
1.分量を少し多いくらいの加減に見積もる。
2 .(大ざっぱに見積もりをする、こまかなところは見ないという意から) きびしくとがめないで、寛大に物事を処理する。
出典:精選版日本国語大辞典「大目に見る」
「大目」の「大」は、「大きい」「広い」「量が多い」ことを表す言葉です。また「目」は、量や程度を表す形容詞の語幹に付いて「どちらかといえばその性質を持つ」という意味を表現します。たとえば「少し早目に出掛ける」「細目の糸を選ぶ」といった使い方です。「大目」は「分量がどちらかといえば多い」という意味ですね。
「大目に見る」は「分量がやや多いくらいの加減にする」という意味です。また、大ざっぱに見積もりをする、こまかなところは見ないという意味から転じて「きびしくとがめず、寛大に物事を処理する」という意味になりました。
「大目に見る」の例文
次は例文を使って「大目に見る」の使い方を見ていきましょう。
1.これまで多少の失敗には目をつぶってきたが、今度という今度は大目に見るわけにはいかない。
2.今回のことは大目に見ようと思っていたが、少しも反省の様子が見られないので、心を鬼にして厳しい処分を下すことにした。
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