3分で簡単「赤外線」光の1つを理系学生ライターがわかりやすく解説!
赤外線は光の一種ですが、人間の目には見えない不思議な存在のものです。目には見えないが、多くの人が使ったことがあるであろう家電のリモコンなどに赤外線は活用されている。このような非常に身近な場所で活躍しているとは驚きだろ。ぜひ、この機会に、赤外線についての理解を深めてほしい。
塾講師として物理を高校生に教えていた経験もある通りすがりのぺんぎん船長と一緒に解説していきます。
ライター/通りすがりのペンギン船長
現役理系大学生。環境工学、エネルギー工学を専攻しており、物理学も幅広く勉強している。塾講師として物理を高校生に教えていた経験から、物理の学習において、つまずきやすい点や勘違いしやすい点も熟知している。
光の正体とは?
赤外線について学ぶ前に、光の正体について考えてみましょう。光は電磁波と呼ばれる波動現象の一種です。電磁波は、空間中において、電場と磁場が交互に変化することで伝播する波のことですよ。電磁波は波長の違いにより、様々な呼称があります。波長が1[mm]程度よりも大きい場合は電波、波長が10[nm]程度よりも小さい場合は放射線と呼ばれますよ。そして、電波と放射線の間に位置するのが光です。光の波長域は10[μm]から100[nm]程度になります。
そして、光は空間中を非常に速く伝わることが知られていますよ。その速さは、おそよ30万[km/s]とされています。これは、1秒間で地球を7周半することができる速さです。この速さを生かした技術が光ファイバー通信ですよね。光ファイバー通信は、光を使って情報をやり取りする技術です。これにより、世界中の人々がインターネットを通じて、リアルタイムにつながることができるようになりました。
赤外線とは?
image by Study-Z編集部
私たち人間が見ることのできる光は可視光線と呼ばれています。そして、人間が見ることのできる最も波長の長い光は赤色で、赤色よりも波長が長い光を赤外線と呼びますよ。つまり、赤外線は目には見えない光なのです。また、赤外線は波長が短い順に近赤外線、中赤外線、遠赤外線に細分化されることもありますよ。
赤外線は直接目には見えませんが、間接的に観察する方法はいくつかあります。一番簡単な方法はカメラを使う方法です。テレビなどのリモコンのボタンを押しながら、デジタルカメラやスマートフォンのカメラに向けて、画面を見ると目には見えないはずの光が映って見えます。この光が赤外線なのです。誰でも簡単にできる方法なので、興味のある方はぜひ試してみてくださいね。
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