日本史

剣豪のような最期を遂げた足利13代将軍「足利義輝」をわかりやすく歴女が解説

よぉ、桜木健二だ、今回は足利義輝を取り上げるぞ。剣豪将軍って言うけど剣の達人だったのか、どんな人だったか詳しく知りたいよな。

その辺のところを戦国時代も大好きなあんじぇりかと一緒に解説していくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/あんじぇりか

子供の頃から歴史の本や伝記ばかり読みあさり、なかでも女性史と外国人から見た日本にことのほか興味を持っている歴女、戦国時代にも興味津々。例によって昔読んだ本を引っ張り出しネット情報で補足しつつ、足利義輝について5分でわかるようにまとめた。

1-1、足利義輝は京都の生まれ

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足利義輝(あしかがよしてる)は天文5年(1536年)3月、京都東山の南禅寺で誕生。父は室町幕府の第12代将軍足利義晴、母は正室で近衛尚通の娘。義輝は嫡男で、誕生直後に外祖父近衛尚通(ひさみち)の猶子となったということ。尚、将軍と御台所の間に生まれた男子は足利義尚以来で、摂関家出身の母から生まれた将軍家の男子は義輝が初めてだったそう。

きょうだいは弟が2人、妹が4人、幼名は菊幢丸(きくどうまる)元服後に諱を義藤、その後に義輝と改名。   

1-2、義輝の子供時代

応仁の乱後、室町幕府政権はしっかりしていない状態で、当時の中央政権は管領の細川晴元が掌握、しかし細川家と政権内部で常に不協和音が生じ、父の義晴もかつては晴元と対立関係にあったので度々軍事衝突を起こしたが、義輝が生まれた頃には和解していました。

しかし細川晴元政権は、木沢長政や細川氏綱などといった敵対勢力との対立が絶えず、晴元を支持していた義晴もその影響を受けて度々京都を逃れて近江坂本に避難していたので、幼い義輝も父に従って京都から近江へのがれたり、京都への復帰を繰り返す生活を余儀なくされたのです。尚、これまでの将軍家は嫡男を政所頭人である伊勢氏に預け、そこで育てられる慣例があったが、義輝は政情があまりに不安定なために両親の手元で育てられたそう。

2-1、義輝、11歳で元服し、13代将軍に

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天文15年(1546年)、義輝は、朝廷より義藤(よしふじ)の名を与えられ、将軍の嫡子が代々任じられてきた左馬頭にも任官。12月には、近江坂本の日吉神社(現日吉大社)祠官樹下成保の第で元服式が行われ、六角定頼が烏帽子親となりました。

将軍の烏帽子親は管領が務める慣例だったので、父義晴は六角定頼を管領代に任じて烏帽子親にしたそう。これは細川晴元の管領としての権威を否定するものとか、晴元は管領に任じられていなかった説もあり、そのうえ遊佐長教が細川氏綱を烏帽子親にしろと要求して六角定頼に阻止され、晴元の舅の定頼を烏帽子親にしたとする見方もあるということで、当時の政治背景、対立が次期将軍義輝の元服式にも如実に表れているということです。

そして翌日、朝廷から勅使が到着して将軍宣下の儀式が行われ、義輝はわずか11歳で父から将軍職を譲られて正式に第13代将軍に就任。 これは父義晴も11歳で将軍に就任したこともあって珍しいことではなく、父がまだ健在のうちに嫡男に将軍職を譲って後見するという形式的なもの

同月末、義輝は父義晴とともに坂本を離れて京の慈照寺に戻り、翌年には父とともに内裏に参内して、後奈良天皇に拝謁。そして天文16年(1548年)7月、父義晴とともに晴元に京を追われたが、翌年には父義晴が晴元と和睦、再び京に帰還、晴元も義輝の将軍就任を承諾したということです。

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いくら父が後見するって、11歳で将軍とは荷が重いんじゃないか

2-2、父義晴が病死、三好長慶との戦いに

この頃、細川晴元の家臣の三好長慶は畿内に一大勢力を築いていたのですが、主君の晴元を裏切って細川氏綱陣営に鞍替えしたため、天文18年(1549年)6月、江口の戦いが勃発しました。そして長慶に敗れた晴元、晴元側の義晴と義輝父子は再び京都から近江坂本へ逃げて常在寺に滞留することに。

翌年天文19年(1550年)、父の義晴が穴太(あのう、現滋賀県大津市)で40歳で病死。義輝は、以後京都の実権を取り戻すため、晴元と共に長慶打倒で共闘することに。尚、義晴は対長慶作戦で、京に中尾城(現京都市左京区浄土寺)の築城を開始していたので、義輝は中尾城で長慶と一戦交えたが、援軍が集まらずに不利な戦局となり、結局は中尾城に火をかけて堅田(かたた、現滋賀県大津市)へ退却。

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