理科生態系生物

熱帯多雨林・亜熱帯多雨林の違いって?バイオームを現役講師が紹介

よぉ、桜木建二だ。この記事では「熱帯多雨林」と「亜熱帯多雨林」について学んでいきたいと思う。

これらの言葉は高校で履修する”生物基礎”の最後の方で出てくるだが、具体的なイメージはもてているだろうか?普段生き物に興味のないやつにとっては、動物や植物の名前を覚えるのが大変な部分だ。今回は具体例もあげながら学習していこう。

大学で生物学を学び、現在は講師としても活動しているオノヅカユウに解説してもらうぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

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ライター/小野塚ユウ

生物学を中心に幅広く講義をする理系現役講師。大学時代の長い研究生活で得た知識をもとに日々奮闘中。「楽しくわかりやすい科学の授業」が目標。

熱帯多雨林・亜熱帯多雨林とは?

熱帯多雨林(ねったいたうりん)とは、一年中気温が高く、降水量も多い(年間2000mm以上)ような熱帯域で成立する樹林のタイプのことを指します。

高さが50メートル以上にもなるような、背の高い樹が多いのに加え、つる植物や樹上着生植物が多いことも特徴です。

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高さ50メートルというと、ビルであれば15階建て前後だ。パリの凱旋門なんかはちょうど高さ50メートルほどだというな。

熱帯の地方は、温帯のように冬季に雪が降るようなことがないから、植物が一年中成長できるんだ。また、樹林ができるためにはそれだけの木々を養う水分=降水量が必要となる。温度や降水というのは植物の生育にとって重要なんだな。

熱帯多雨林によく似た言葉で混同しやすいのが亜熱帯多雨林(あねったいたうりん)。亜熱帯多雨林は、熱帯多雨林が成立するような環境よりもやや気温が低く、年間降水量もやや少ない亜熱帯域に成立する樹林です。

これらの言葉は、高校の生物基礎において「バイオーム」を学習するときに出てきます。

バイオーム

バイオーム(生物群系)とは、そのエリアに住んでいる「すべての生物」をひっくるめてさす言葉です。「動物だけ」「植物だけ」ではなく、「すべての生物」というところに注意してください。

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動物と植物の間には食物連鎖などの関係があるからな。それぞれの世界を別々に考えるよりも、生態系を正確に把握できるだろう。

このバイオームは、そのエリアがどんな気候かによって左右されます。例えば、「一年中気温が低く、雨も降らないような場所には多少の草本植物しか生えない」とか、「ある程度の気温と降水量がある場所では森林ができる」とかいった具合です。

今回学習している、熱帯多雨林と亜熱帯多雨林という言葉は、それぞれ熱帯域や亜熱帯域で成立するバイオームのタイプを指している、ということになります。

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