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【慣用句】「襟を正す」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターが解説!

よお、ドラゴン桜の桜木建二だ。この記事では「襟を正す」について解説する。

端的に言えば「襟を正す」の意味は「姿勢を改めること」だが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。

年間60冊以上本を読み込んでいるヤマゾーを呼んだ。一緒に「襟を正す」の意味や例文、類語などを見ていくぞ。

解説/桜木建二

「ドラゴン桜」主人公の桜木建二。物語内では落ちこぼれ高校・龍山高校を進学校に立て直した手腕を持つ。学生から社会人まで幅広く、学びのナビゲート役を務める。

ライター/ヤマゾー

ビジネス本を中心に毎年60冊読破。本を通じて心に響く生きた日本語を学ぶ。誰にでも分かりやすい説明で慣用句を解説していく。

「襟を正す」の意味や語源・使い方まとめ

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それでは早速「襟を正す」の意味や語源・使い方を見ていきましょう。

「襟を正す」の意味は?

「襟を正す」には、次のような意味があります。

1.自己の乱れた衣服や姿勢を整える。
2.それまでの態度を改めて、気持ちを引き締める。

出典:デジタル大辞泉(小学館)「襟を正す」

「襟(えり)」とは、衣服の首回り部分のこと。相手と会話をする時、多くの人が顔か首回りに注目するのではないでしょうか。「襟」は、顔や首に近い部分です。衣服の部位の中でも目立つ箇所といってよいでしょう。さらに、襟があるワイシャツや上着は、仕事やかしこまった場所でよく着られていますよね。襟が崩れていると印象が良くありません。だからこそ、整った襟で姿勢をよくするだけで、相手に好印象を与えることができます。

「正(ただ)す」は、間違っているものを改める、もしくは乱れている部分を整えるという意味。「襟を正す」は、服装を整えて気持ちを引き締める様子から、物事に対してしっかりと向き合う姿勢や気持ちを表す慣用句として使われるようになりました。

「襟を正す」の語源は?

次に「襟を正す」の語源を確認しておきましょう。「襟を正す」は、蘇軾(そしょく)が作った「前赤壁賦(ぜんせきへきのふ)」が由来だといわれています。蘇軾は、中国北宋の政治家であり文学者。地方官という肩書きがありながら、宋代を代表する文豪としても有名です。「赤壁賦」は蘇軾の代表作。政治上の争いから黄州に左遷された蘇軾が、「赤壁」にて遊んだおりに作ったもの。前後2編で成り立つことから、「前赤壁賦」と「後赤壁賦」の2つに区別されました。

「前赤壁賦」には、次のような一文があります。「私は顔色を変えて襟を正し、かしこまって座り客人に尋ねました」と。あまりにも客人が悲しい笛の音を響かせることから、蘇軾が心配して理由を尋ねた時のお話です。よほどの理由があるのだろうと、蘇軾自身も真剣に話を聞こうとしたのでしょう。真摯な姿勢が「襟を正す」で上手く表現されているといえますね。

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