国語言葉の意味

語源は『後漢書』!「疾風勁草」の意味・語源・類義語などを日本放送作家協会会員がわかりやすく解説

「歳寒松柏(さいかんしょうはく)」:逆境でも志を変えない

語源は『論語』「子罕(しかん)」の「歳寒然後、知松柏後凋也」です。針葉樹の「松」は冬でも葉を落とすことなく青々をしています。また「柏」は中国ではヒノキの仲間のこと。「松柏」は落葉しないことから、変わらないことのたとえに使われます。「歳寒松柏」「寒い季節になったとき、松や柏の木が青々とした葉を保っている」という意味。「逆境に置かれても志を変えない」ことのたとえです。

「雪中松柏(せっちゅうしょうはく)」:主義を堅く守る

「雪中松柏」の語源は、南宋の政治家であり学者でもある謝枋得(しゃほうとく)の七言律詩の一節「雪中松柏愈青青」です。謝枋得は、元との戦いに敗れ、元に召されますが、元に仕えることを拒み、絶食して死んでしまいました。「雪中松柏」「寒さが厳しい雪のころでも、松や柏の葉は色を変えないこと」から転じて「時代の変化があっても志や節操を変えない」「主義を堅く守る」という意味です。

「志操堅固(しそうけんご)」:主義主張を変えない

「志操」とは「自分の主義主張を固く守り、変えないこと」。「堅固」は「堅くてこわれないこと」から転じて「意志が固く、しっかりしている」という意味になりました。「志操堅固」「自分の思想や主義主張を固く守って変えないこと」「何があっても自分の信条を曲げないこと」です。

「疾風勁草」の反対語

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「疾風勁草」と反対の意味あいの言葉には、どのような言葉があるのでしょうか。

「敵前逃亡(てきぜんとうぼう)」:戦わずに逃げる

「敵前逃亡」は、兵士が指揮官の命令や職務を放棄して逃げること。戦争中に上官の命令に従わず勝手に逃げ出したら、部隊全体が混乱して味方を危険な目にあわせる可能性があるので、重罪になります。「敵前逃亡」とは、「敵を前にして、戦わずに逃げる」という意味です。

「窮途末路(きゅうとまつろ)」:窮地で困りはてる

「窮途」は「行きづまりになった道」から転じて「どうにもならない困難な状態」「困窮している立場」などの意味があります。また「末路」は「道の終わり」「一生の最後」「なれのはて」という意味です。「窮途末路」「行きづまりで進めなくなること」から「窮地にあって困りはてる」という意味になりました。「末路窮途(まつろきゅうと)」ともいいます。

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