国語言葉の意味

【四字熟語】「十年一日」の意味や使い方は?例文や類語も含めて現役文系講師が詳しく解説!

先日、久方ぶりに帰郷してみたが、その風景は十年一日で良くも悪くも変わらぬままであった。

お役所というところは十年一日で、いつも申請から給付が始まるまで相当な時間がかかるよね。

同窓会の後にみんなで訪れた母校は何もかもがあのときのままで、まさに十年一日の感があった。

「十年一日」の表す意味を正確に理解するには、「変わらないこと」を肯定的に受け止めているかどうかを見抜く必要があります。では、上記の例文でその辺りを確認してみましょう。

まず、最初の例文は文末に良くも悪くもとある通り、肯定的・否定的の両面で変わらないことの感想を述べています。二つめの例文で読み取れるのは役所に対する批判なので、こちらは否定的なものだととらえてよさそうです。

最後の例文では、みんなで母校を懐かしんでいる様子から肯定的にとらえているのではないかという推測が成り立ちます。このように結果は三者三様でしたが、実際の用例では否定的なものが少なくないことは頭に入れておいてください。

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ここまでの解説で「十年一日」の意味や用法は理解できたんじゃないかな。

では、引き続き類義語や対義語、英語表現についても一気に押さえていくぞ。

#2 「十年一日」の類義語は?違いは?

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ところで、「十年一日」類義語にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、中でも典型的なものを二つほど紹介していきます。

「旧態依然」

「旧態依然(きゅうたいいぜん)」は、「十年一日」の類義語の中でもっとも典型的なもののひとつです。この四字熟語には、昔のままでまったく進歩や変化が見られないという意味合いがあります。

「旧態」とは「旧(ふる)くからの状態」、すなわち昔からの状態という意味です。一方の「依然」もまた、前と変わらない様子を表します。

これら二つの熟語が結びつくことで、意味が強調されているというわけですね。

「旧套墨守」

「旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ)」もまた、「十年一日」の類義語だといえる存在です。こちらの四字熟語は、昔からの風習を守り続けるという意味を表します。

「旧套」「套」の字が表すのは、ありきたりで古びた物事です。もう一方の「墨守」には、固く守るという意味があります。

これらを合わせると浮かび上がってくるのが、古くからのものを固く守って変えないという意味合いです。では、これらの類義語を用いた例文を見ていきましょう。

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