むしろ、それが生物学の面白いところなんです。
例外的な生物がいれば、なぜそうなったのか、どうしてそうなるのかを調べる…そこに合理的な理由が見いだせることもあれば、まったくの偶然でそのように進化したようだ、ということもあります。それぞれの生物を地道に調べることで、生物学は進展してきたんですよ。
提唱者・グロージャーとは?
グロージャーの法則を提唱したのは、19世紀のドイツの生物学者であるコンスタンティン・ヴィルヘルム・ランベルト・グロージャー(Constantin Wilhelm Lambert Gloger)。
鳥類の研究を専門とし、ツバメとアマツバメの違いを発見するなどの功績を残しています。また、コウモリの飼育箱を初めてつくった、ということでも知られている人物です。

By Unknown photographer – http://przyrodnicy_slascy.republika.pl/zoolodzy.htm, Public Domain, Link
グロージャーは1833年にグロージャーの法則を提唱し、一躍有名になりました。しかしながら、一部には「グロージャーの前に、ペーター・ジーモン・パラスが提唱している(1811年)」という意見もあるようです。
”どちらが先に見つけたか”という論争は、サイエンスの世界でよく勃発するのですが、グロージャーの法則についてはすでにその名が有名になってしまっているので、今後変更はされないかもしれません。
”グロージャーの法則”から”生態学”へ足を踏み入れてみませんか?
自然界に生きる生物と環境との関りを研究する学問を生態学といいます。
今の時代、生物学というと細胞やゲノム研究といった複雑なイメージする人も少なくありませんが、「それぞれの生物がどんな場所でどうやって生きているのか」「環境や他の生物とどんな関係があるのか」などを追い求めるのは、もともと生態学の領域です。
細胞やDNAの研究は生物の根源を解き明かそうとしていますが、生態学もまた、「生物が複雑な環境下で生き残ってきた仕組み」を解明するための、生物学には欠かせない分野。私たちの住む地球には、まだまだ分かっていない生態学上の謎がたくさんあるんです。”グロージャーの法則”を知って「面白い!」と思ったそこのあなた、ぜひ生態学の研究に足を踏み入れてみませんか?
イラスト使用元:いらすとや

