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【四字熟語】「拱手傍観」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターが解説!

1.拱手傍観していないで一刻も早く原因を追究し、基準を設けるべきだ。

2.彼は拱手傍観して、責任をとらないようにする傾向がある。

3.拱手傍観した結果、判断が遅れて混乱を招いたに違いない。

「拱手傍観」がネガティブな表現として使われやすいのは、やはり自ら行動を起こしていない点にあります。本来であれば、誰かが困っている、もしくは現状を変えなければいけない事態に直面した時、何かしらの感情を抱いてアクションを起こすはずです。ところが、模索するわけでもなく、困っている相手に手を差し伸べるわけでもありません。まるで自分には関係がないかのように、腕組みして物事を眺めている状況が「拱手傍観」なわけです。感心できる行動とはいえませんよね。

相手に共感することもなければ、自分の素直な気持ちに従うこともない。これは精神衛生上からしても、あまり良い状況とはいえないでしょう。傍観者に徹していれば、もしかしたら他の誰かが状況を変えてくれるかもしれません。しかし、自ら行動しなければ、最終的に困るのは自分自身です。「拱手傍観」するだけでなく、自らアクションを起こすことが大切だといえるのではないでしょうか。

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考えることも大切だが、「拱手傍観」ばかりでは物事は進展しない。些細な事でもいい。一人が不安なら、仲間に呼びかけてもいいだろう。傍観している状況は、自分の素直な気持ちを無視していることにもなる。最初の一歩は勇気がいるかもしれない。だが、その一歩が他者に大きな影響を与え、少しずつ状況が変化してくるはずだ。現状を打破したいなら、自信を持って発言することから始めてみてくれ。

「拱手傍観」の類義語は?違いは?

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では、「拱手傍観」の類義語や違いをみていきましょう。

「袖手傍観」

「袖手傍観」は「しょうしゅぼうかん」と読みます。「袖手」とは、手を袖に入れていること。転じて、自分から手を下さないという意味として使われるようになりました。「袖手傍観」の意味は、自ら手を下すことなく、成り行きに任せて眺めていること。「袖手傍観」と「拱手傍観」は全く同じ意味の四字熟語になりますので、使いやすいほうを選ぶとよいでしょう。

「冷眼傍観」

「冷眼傍観(れいがんぼうかん)」は、近年ではあまり使われることがない四字熟語ですが、「拱手傍観」の類義語となりますのでご紹介したいと思います。意味は、冷静な態度で物事の推移を見守ること。「冷眼」は文字通り、冷ややかな目つきのことを差しています。「冷眼傍観」は「冷静に見守っている」という意味であることから、「拱手傍観」に比べたら良い意味の四字熟語として使われやすいかもしれません。ただし、手を出していないという点では全く同じ。周りから「彼は冷眼傍観ばかりだ」と言われたら、物事に対する姿勢を改めたほうがよいといえますね。

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