
端的に言えば「独活の大木」の意味は「役立たず」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「独活の大木」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「独活の大木」の意味は?
まずは国語辞典での定義から。「独活の大木」には、次のような意味があります。
体ばかり大きくて、何の役にも立たない人のたとえ。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「独活の大木」
みなさんは、独活という植物をご存じでしょうか。漢字で書くと難しそうに見えますが、あの春先の里山に見られるあの「ウド」です。
和え物にしてよし、天ぷらでもよしという春を漢字させる山菜の代表格といってもいいでしょう。そんな独活ですが、旬を過ぎ、成長し過ぎてしまうともはや食用には適しません。
さらに、育ち過ぎた独活は茎が柔らかく木材などとして用いるのも困難です。このように、大木となった独活は何の役にも立たなくなることからこの慣用句は生まれたとされます。
「独活の大木」の使い方・例文
「独活の大木」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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