国語言葉の意味

【慣用句】「身に余る」の意味や使い方は?例文や類語を本の虫ライターが解説!

「手に余る」

「身に余る」と同様に、「~に余る」といった表現をする慣用句はいくつも存在します。「手に余る」の意味は、自分の能力を超えており、どう処理してよいのか分からないこと。「身に余る」の意味の1つ「負担が大き過ぎて自分では処理しきれないこと」と同じ意味といえますね。ただし、「手に余る」と「身に余る」を同じ感覚で使ってはいけません

「手に余る」は、自分の能力が足りず、処理しきれない時に使います。たとえば、膨大な仕事を任された時は、「手に余るほどの仕事を依頼された」と表現することができますね。もしくは、純粋に物が大きすぎて持ちきれない時にも、「バッグが大き過ぎて手に余る」と用いても問題ありません。「身に余る」は評価を受けた時に使いますが、「手に余る」は、手に負えない様子を表す時に使う慣用句だといえます。

「身に余る」の対義語は?

では、次に「身に余る」の対義語をみていきましょう。

「分相応」

「身に余る」の意味は、自分の能力や業績に対して処遇が良すぎることでしたよね。対して、「分相応(ぶそうおう)」は、身分や能力にふさわしいこと。「身分」というと、「地位」や「序列」を想像するかもしれません。しかし、「分相応」の「身分」は、「身の丈」すなわち「無理なく対処できること」だと考えてみてください。

たとえば「分相応な暮らし」は、仕事内容や生活水準に対して、自分の身の丈に合った無理のない生活を送ることです。仕事では「分相応」な収入を得て、「分相応」に暮らす。平和な毎日ではありますが、「身に余る」状況からすれば少し物足りないかもしれません。また、「分相応」は「身分相応」にして用いてもよいでしょう。

「応分」

「過分」の対義語は「応分(おうぶん)」になります。意味は、身分や能力にふさわしいこと。「分相応」と同じ意味だといえますね。「応分」は、「釣り合う」や「見合う」といった意味合いで使われることが多いです。たとえば「応分の寄付をする」といえば、組織の能力や貢献度に対して、見合うだけの金額を寄付することになるでしょう。「応分に負担する」といえば、身分にふさわしい負担割合で責任を引き受けるということになりますね。

「応分」は「過分」に比べて、ニュースなどで使われることが多い言葉です。ちゃんとした意味を知っていれば、「応分に負担して欲しい」というメッセージに込められた思いが分かるはず。ぜひ、仕事でも「応分」を使ってみてください。

「身に余る」の英訳は?

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では、「身に余る」を英訳すると、どのような表現があるのでしょうか。

「deserve」

「身に余る」だけでは英語にしにくい日本語なので、「相応しくない」もしくは「もったいない」に変換すれば英訳しやすいかと思います。「deserve」の意味は「~の価値がある」もしくは「受けるに足る」こと。単語だけだと分かりにくいと思いますので、例文を紹介しましょう。

The honor is more than I deserve」は、直訳すると「その名誉は私の価値を超えるものだ」になります。「honor」は「名誉」という意味。「more than」は「~を超える」もしくは「~以上の」という意味になります。自分の能力以上の評価を受けていることになりますので、「身に余る光栄」として使うことができるでしょう。もしくは、否定にして「I don’t deserve such a great honor」と英訳してもいいですね。

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