「武陵桃源」の使い方・例文
「武陵桃源」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
1.以前宴会で使った居酒屋は、予約したコース料理のほかに好みのメニューもあり店内の雰囲気も最高だった。仕事終わりに行くと、武陵桃源にいるかのような心地になる。
2.勝田にあるブックカフェは、収容人数が少なく落ち着いており抜群の空間なのでやみつきになる。読書好きにとってはまさに武陵桃源と言える。
例文1.は、メニューも雰囲気も最高なお店であり、とくに仕事直後に行くとギャップから武陵桃源のように思えるということですね。例文2.のほうは、お気に入りの落ち着くブックカフェに行くと日常を忘れて本に没頭できるという意味合いです。実際に、身近なエリアにこのような店舗があると重宝しますね。
例文では、それぞれ「武陵桃源に…」「武陵桃源と…」と名詞のカタマリとして使用しています。「武陵桃源な」「武陵桃源する」という言い方はしませんよ。
「武陵桃源」の類義語は?違いは?
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それでは、「武陵桃源」の類義語についての説明です。関連する類義語を二種類見ていくので、「武陵桃源」の意味と比べながら丁寧に見ていきましょう。
「天下泰平」
「武陵桃源」の類義語には、「天下泰平(てんかたいへい)」があります。意味は、世の中が平和で、何事もなく治まっていることです。また、穏やかなようすやのんびりしたようすを表すニュアンスも含まれています。
逃避した意味合いもある「武陵桃源」に比べると、天下泰平のほうがやや現実感のある表現です。「天下泰平」は、理想というよりも現実的に平和になったときなどに使われます。
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