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【四字熟語】「韋編三絶」の意味や使い方は?例文や類語などを現役塾講師がわかりやすく解説!

「韋編三絶」の使い方・例文

「韋編三絶」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。意味合いとしての使い方に加えて、文法的なことについても見ていきますよ。

1.学校教育を基本にして韋編三絶のごとく勉学に励んだことが大学合格につながった。
2.専門的なことを極めるには、韋編三絶と言えるほどの努力が必要だ。

例文1.は大学受験に向けて勉学に励んでいるようすについて、例文2.のほうは専門的なことを突き詰めていく上での取り組みについて「韋編三絶」と表現しています。語源の孔子ほどではないにしても、いずれも日常よりは学問に注力している時期のことですね。

文法的に見てみると、例文では「韋編三絶の…」や「韋編三絶と…」と名詞として使われています。形容動詞的に「韋編三絶な…」という言い方はしません。

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ここまで、「韋編三絶」の意味や語源、使い方について解説してきた。「韋編三絶」の語源である『史記』は、「先んずれば人を制す」「臥薪嘗胆」「四面楚歌」など数多くの故事の由来となっているぞ。

「韋編三絶」の類義語は?違いは?

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それでは、「韋編三絶」の類義語についての説明です。類義語について見ていきますが、「韋編三絶」とのニュアンスに違いにも注目してチェックしていきましょう。

「懸頭刺股」

「韋編三絶」の類義語には、「懸頭刺股(けんとうしこ)」があります。意味は、苦労して勉学に励むことという意味です。「懸頭」は頭をなにかに引っ掛けること、「刺股」は股をなにかで突き刺すことを表しています。いずれも眠気への対策であり、眠気に負けないよう勉学に注力するようすがわかりますね。

「懸頭」の語源は、中国の漢の時代の孫敬(そんけい)の逸話に基づいており、孫敬は天井から吊り下げた縄を首にかけて、眠ると首が絞まり目が覚めるよう工夫して勉強したとされています。また、中国戦国時代の蘇秦(そしん)が眠くなると股に錐を刺しながら本を読んだことが「刺股」の由来となっていますよ。

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