
「小心翼翼」の使い方・例文
「小心翼翼」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
そのような小心翼翼とした態度では、最初から相手に侮られてしまうので注意してくださいね。
遊園地にある古典的なお化け屋敷に小心翼翼とするなんて、みんなに笑われてしまいますよ。
ご紹介いただいた洋服店の店主は、想像以上に小心翼翼とした方で非常に好感がもてました。
「小心翼翼」は、現代においては「小心者」の意味で使われることの方がメインです。しかしながら、旧来の「慎重な」という意味で用いられることもけっして少なくありません。
したがって、この四字熟語を目にした際には、いったいどちらの意味で使われているのかをしっかりと見極める必要があります。そのために有効な手段は、別のフレーズに置き換えてみることです。
例文の一つめと二つめは、「びくびく」という言葉と置き換えられます。したがって、これらは「小心者」という意味で間違いありません。
しかし、三番目の例文では「びくびく」と置き換えても意味がうまくつながらないのは明白です。こちらは、「小心翼翼とした」を「細かい気配りのできる」に置き換えてみると良いでしょう。

ここまでの解説で「小心翼翼」の意味や用法は理解できたんじゃないかな。
では、引き続き類義語や対義語、英語表現についても一気に押さえていくぞ。
「戦戦恐恐」
「戦戦恐恐(せんせんきょうきょう)」は、「小心翼翼」の類義語の中でもだいひょうてきなもののひとつです。「戦々恐々」や「戦戦兢兢」などと表記されることもあります。
この四字熟語の意味は、恐怖で震えることです。「恐」という字はともかく、いったいどうして「戦」という字が用いられているのでしょうか。
実は、「戦」には「いくさ」や「たたかう」の他にも「おののく」という読み方・意味があります。そんなわけで、この熟語は「おそれおののいて」いるのだと考えれば、理解しやすいでしょう。
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