極相種がわかると森を見るのが楽しい
今回は極相という考え方や、極相種の例をご紹介しました。
地域に古くから伝わっている森林や、長いこと植生が変わっていない場所を見れば、その土地の極相種が大体わかってきます。反対に、極相種ばかりで構成されている森林を見れば、その森が長い期間を経て成立してきたものだということがわかるのです。とくに極相林は、自然に成立するまでには大変な年月を必要とします。
適切な気温と降水量のある日本は、ほとんどの場所で森林が成立する、とても環境に恵まれた国です。ぜひ植物図鑑片手に、お住いの近くの森林を探検してみてくださいね。
イラスト使用元:いらすとや