
端的に言えば「熟慮断行」の意味は「考え抜いてしっかり行動する」ですが、もっと幅広い意味やニュアンスを理解すると、使いこなせるシーンが増えるぞ。
現役塾講師で文系科目のスペシャリストである「すけろく」を呼んです。一緒に「熟慮断行」の意味や例文、類語などを見ていきます。

ライター/すけろく
現役文系講師として数多くの生徒を指導している。その豊富な経験を生かし、難解な問題を分かりやすく解説していく。
「熟慮断行」の意味は?
まずは、国語辞典での定義から。「熟慮断行」には、次のような意味があります。
考えに考え抜いたうえで、思い切って行動にうつすこと。
出典:大辞林 第三版(三省堂)「熟慮断行」
「熟慮断行」の意味をしっかりと理解するために、「熟慮」と「断行」のふたつに分けて見ていきましょう。まずは「熟慮」からですが、ポイントとなるのは「慮」の表す意味です。
「慮」には、思いをめぐらすという意味があります。これに「よくよく」という意味の「熟」を合わせたものが「熟慮」です。
一方、「断行」の「断」には「どうあろうとも必ず」という意味があります。つまり、「断行」とは一度決めたらどうあろうと実行することを表しているのです。
これら二つの熟語を組み合わせると、「熟慮断行」の意味がしっかりと浮かび上がってくるのではないでしょうか。
「熟慮断行」の使い方・例文
「熟慮断行」の使い方を例文を使って見ていきましょう。この言葉は、たとえば以下のように用いられます。
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