「終止符を打つ」は何かを終わりにするときに使う慣用句です。ではここで言う「終止符」とは一体何の記号を指しているのか、知っているでしょうか。「終わり」や「打つ」というキーワードから想像することもできるな。
今回は「終止符」が何の記号なのかを確認しつつ、意味や使い方・例文・類義語など基本的な情報をしっかりとおさえよう。大学では日本文学を専攻し、塾講師時代にも特に国語の指導に力を入れていたというカワナミと一緒に解説する。
ライター/カワナミ
国語を愛する元塾講師。普段から気になった言葉の意味をすぐに調べるのがクセとのこと。かつては小中学生に向けて、現在はweb上で、「丁寧にわかりやすく伝える」ことをモットーにしている。
物事にきまりをつける。決着をつける。おしまいにする。ピリオドをうつ。
出典:精選版 日本国語大辞典「終止符を打つ」
「終止符を打つ」の意味は端的に言うと「終わりにする」です。欧文の終わりにピリオドを打って文を終わらせることから、比喩的に物事の終わりを表す慣用句となりました。何か別の要因によって終わりを迎えるのではなく、意識的に決着をつけて終わらせる場合に使います。
「終止符」とはどんな記号?
「終止符」とは欧文や英語におけるピリオドのこと。そのため、「ピリオドを打つ」と言い換えることも可能です。「符」の字から音楽用語の終止記号(二本線で右側が太いもの)も連想されます。もちろんこれも「終止符」であり、楽曲の最後に付けられることから間違いではありません。しかし「終止符を打つ」という慣用句においては、「打つ」という表現からピリオドの方がより適切といえます。
また文の終わりにつけるという意味では、日本語の句点もありますね。しかし意味合いは同じでも句点は終止符とは言いません。
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